SSFでは、誰もがスポーツに親しめるスポーツ・フォー・エブリワン社会の実現に向けた取り組みのひとつとして、世界的スポーツイベント「チャレンジデー」の日本国内でのコーディネートを1993年から続けており、今年で31回目の開催となります(2020年は新型コロナウイルスの影響により中止)。
チャレンジデーは、地域住民の運動・スポーツの習慣化やスポーツによる地域づくり・まちづくりを目的に、全国最大級の住民参加型スポーツイベントとして発展してきました。1993年5月26日、第1回目のチャレンジデーは島根県加茂町(現:雲南市)のみの実施でした。1自治体、参加人数4,925人で始まったイベントは、これまで延べ2,325の自治体・地域で開催され、延べ約3,600万人以上に参加いただきました。また、チャレンジデーをきっかけに、独自の自治体間交流や災害時における協定が結ばれるなど、その波及効果はスポーツの範疇に留まりません。
一方で、国内の社会環境は急激に変化しており、少子高齢化、人々の価値観の多様化や社会課題の複雑化などの影響を受けて、全国一斉開催による現在の形態では、運動・スポーツ習慣者を増やすという目的の達成に限界を感じるようになりました。
こうしたことから、今後は、SSFと個々の自治体との連携・協力のあり方を模索し、スポーツによる地域づくり・まちづくりを推進してまいりたいと思います。誠に残念なご案内となりますが、来る5月31日のチャレンジデー2023を最後に、チャレンジデーの全国一斉開催を終了させていただきます。長年にわたりチャレンジデーに参加し楽しんでいただいた皆さまに心より御礼申し上げます。
笹川スポーツ財団 チャレンジデー担当