グラウンドの校庭は、本ちゃんのサッカー場の半分のスペースである。生徒数が、中学生は約3百人、小学生が約4百人。一緒になって使うため、どうしても小学生優先となってしまう。クラブ活動の中学生も学校そばのアスファルトの道路をダッシュするぐらいで、思い切りからだを動かせない。
いま、ほしいものは? と聞けば、大槌中学サッカー部の3年生、坂本佳樹くんは「スポーツ施設」と即答した。「環境をもっと、よくしてほしい。やっぱりグラウンドがほしい。もうちょっと広いグラウンドがいいですね」
スポーツ好きの他の生徒の声に耳を傾ければ、悲痛なコトバが相次いだ。