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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

【青少年の好きなスポーツ選手2023 ランキング】
大谷翔平が3回連続で1位!過去最多得票率。

2位・三笘薫、8位・高橋藍、10位・河村勇輝など初の上位に。

 笹川スポーツ財団は、2年ごとにわが国の幼児から青少年までを対象に、スポーツの「実施頻度」や「実施時間」、「運動強度」などを調査し、現状を明らかにしてきました(子ども・青少年のスポーツライフに関する調査)。

 最新の調査は2023年6~7月に実施。青少年(12~21歳)の「好きなスポーツ選手」調査結果で、272名の名前があげられたなか、1位が大谷翔平、2位が三笘薫、3位がリオネル メッシであることが分かりました。

 この結果のほか、幼児から青少年までの運動・スポーツ実施状況や健康認識、生活習慣の実態などを調査した『子ども・青少年のスポーツライフ・データ2023』は、2024年3月に刊行予定です。

【青少年の好きなスポーツ選手2023】過去最多得票率で1位となった大谷翔平

【青少年の好きなスポーツ選手2023】過去最多得票率で1位となった大谷翔平 Photo by AP/AFLO

■大谷翔平は、20192021年調査に続く3回連続の1位、また本設問を設けた2002年以降、過去最多の得票率22.3%

■2位・三笘薫、8位・高橋藍、10位・河村勇輝、丹羽孝希、ステファン カリー、ラーズ ヌートバーが初の上位

■学校期別でも大谷翔平が中学校期19.1%、高校期22.0%、大学期24.5%、勤労者22.6%と1位

【図表1】好きなスポーツ選手(12~21歳:性別)
全体(n=705) 男子(n=435) 女子(n=270)
順位 選手名 順位 選手名 順位 選手名
1 大谷 翔平(野球) 22.3 1 大谷 翔平(野球) 20.5 1 大谷 翔平(野球) 25.2
2 三笘 薫(サッカー) 3.1 2 リオネル メッシ(サッカー) 4.4 2 羽生 結弦(フィギュアスケート) 4.8
3 リオネル メッシ(サッカー) 2.7 3 三笘 薫(サッカー) 3.4 3 石川 祐希(バレーボール) 3.7
4 石川 祐希(バレーボール) 2.3 4 八村 塁(バスケットボール) 2.3 4 池江 璃花子(水泳) 2.6
5 羽生 結弦(フィギュアスケート) 2.0 5 イチロー(野球) 1.8 高橋 藍(バレーボール) 2.6
6 八村 塁(バスケットボール) 1.7 ステフィン カリー(バスケットボール) 1.8 三笘 薫(サッカー) 2.6
7 桃田 賢斗(バドミントン) 1.6 7 桃田 賢斗(バドミントン) 1.6 ラーズ ヌートバー(野球) 2.6
8 高橋 藍(バレーボール) 1.4 キリアン エムバペ(サッカー) 1.6 8 大坂 なおみ(テニス) 2.2
9 イチロー(野球) 1.3 9 石川 祐希(バレーボール) 1.4 河村 勇輝(バスケットボール) 2.2
10 河村 勇輝(バスケットボール) 1.1 岡本 和真(野球) 1.4 10 桃田 賢斗(バドミントン) 1.5
丹羽 孝希(卓球) 1.1 丹羽 孝希(卓球) 1.4  
ステフィン カリー(バスケットボール) 1.1 山田 哲人(野球) 1.4
ラーズ ヌートバー(野球) 1.1  

資料:笹川スポーツ財団「12~21歳のスポーツライフ関する調査」2023

【主な調査結果】

1. 12~21歳の好きなスポーツ選手・経年変化(2019~2023年)

 2023年の1221歳の好きなスポーツ選手は「大谷翔平」が22.3%と、2位と19.2ポイント差をつけ圧倒的な1位となった(図表2)。大谷翔平は、メジャーリーグベースボール(MLB)ロサンゼルス・エンゼルスで投打にわたり数々の偉業を達成し、20233月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では3大会ぶり3回目となる日本の優勝に貢献した。今シーズンは怪我もあったが、MLB 史上初となる10-40本塁打-20盗塁を達成し、日本人初となるアメリカン・リーグ本塁打王獲得など、記憶にも記録にも残る活躍が今回の調査結果に反映されたと考えられる。また、初の上位入りとなった2位の三笘薫は、昨年末に開催されたFIFAワールドカップカタール2022で注目を集め、所属するプレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCでも活躍している。3位のリオネルメッシと4位の石川祐希は、それぞれ2021年の10位、9位からランクアップした。20212位の羽生結弦は、20227月にプロへの転向を表明し競技の第一線を退いたが、根強い人気を誇り5位にランクインした。

【図表2】好きなスポーツ選手の年次推移(12~21歳)
2019年(n=906) 2021年(n=839) 2023年(n=705)
順位 選手名 順位 選手名 順位 選手名
1 大谷 翔平(野球) 6.0 1 大谷 翔平(野球) 13.0 1 大谷 翔平(野球) 22.3
2 羽生 結弦 (フィギュアスケート) 5.5 2 羽生 結弦 (フィギュアスケート) 3.6 2 三笘 薫(サッカー) 3.1
3 大坂 なおみ(テニス) 5.4 3 大坂 なおみ(テニス) 3.2 3 リオネル メッシ(サッカー) 2.7
4 錦織 圭 (テニス) 4.3 4 錦織 圭 (テニス) 2.7 4 石川 祐希(バレーボール) 2.3
5 イチロー (野球) 3.3 5 桃田 賢斗(バドミントン) 2.6 5 羽生 結弦(フィギュアスケート) 2.0
6 八村 塁(バスケットボール) 2.2 6 池江 璃花子(水泳) 2.0 6 八村 塁(バスケットボール) 1.7
7 坂本 勇人(野球) 2.0 坂本 勇人(野球) 2.0 7 桃田 賢斗(バドミントン) 1.6
8 久保 建英(サッカー) 1.8 8 八村 塁(バスケットボール) 1.9 8 高橋 藍(バレーボール) 1.4
リオネル メッシ(サッカー) 1.8 9 石川 祐希(バレーボール) 1.8 9 イチロー(野球) 1.3
10 石川 祐希(バレーボール) 1.2 10 リオネル メッシ(サッカー) 1.7 10 河村 勇輝(バスケットボール) 1.1
宇野 昌麿 (フィギュアスケート) 1.2   丹羽 孝希(卓球) 1.1
サニブラウン アブデル ハキーム(陸上競技) 1.2 ステフィン カリー(バスケットボール) 1.1
  ラーズ ヌートバー(野球) 1.1

資料:笹川スポーツ財団「12~21歳のスポーツライフ関する調査」2023

2. 学校期別の好きなスポーツ選手

 学校期別にみると「大谷翔平」が中学校期19.1%、高校期22.0%、大学期24.5%、勤労者22.6%といずれの学校期においても1位であり、高い人気を示した(図表3)。中学校期では「石川祐希」と「三笘薫」(3.5%)、高校期では「三笘薫」「桃田賢斗」(3.4%)、大学期では「羽生結弦」「リオネルメッシ」(2.9%)、勤労者では「石川祐希」(4.8%)が2位で続いた。

【図表3】好きなスポーツ選手(12~21歳:学校期別)

中学校期(n=199) 高校期(n=205)
順位 選 手 名 順位 選 手 名
1 大谷 翔平(野球) 19.1 1 大谷 翔平(野球) 22.0
2 石川 祐希(バレーボール) 3.5 2 三笘 薫(サッカー) 3.4
三笘 薫(サッカー) 3.5 桃田 賢斗(バドミントン) 3.4
4 リオネル メッシ(サッカー) 2.5 4 八村 塁(バスケットボール) 2.4
5 池江 璃花子(水泳) 2.0 ステフィン カリー(バスケットボール) 2.4
八村 塁(バスケットボール) 2.0 6 河村 勇輝(バスケットボール) 2.0
羽生 結弦(フィギュアスケート) 2.0 リオネル メッシ(サッカー) 2.0
水谷 隼(卓球) 2.0 8 高橋 藍(バレーボール) 1.5
山田 哲人(野球) 2.0 ダルビッシュ 有(野球) 1.5
キリアン エムバペ(サッカー) 2.0 富樫 勇樹(バスケットボール) 1.5
  羽生 結弦(フィギュアスケート) 1.5
キリアン エムバペ(サッカー) 1.5
ラーズ ヌートバー(野球) 1.5
大学期(n=208) 勤労者(n=84)
順位 選 手 名 順位 選 手 名
1 大谷 翔平(野球) 24.5 1 大谷 翔平(野球) 22.6
2 羽生 結弦(フィギュアスケート) 2.9 2 石川 祐希(バレーボール) 4.8
リオネル メッシ(サッカー) 2.9 3 三笘 薫(サッカー) 3.6
4 三笘 薫(サッカー) 2.4 リオネル メッシ(サッカー) 3.6
5 石川 祐希(バレーボール) 1.9 5 岸本 隆一(バスケットボール) 2.4
イチロー(野球) 1.9 村上 宗隆(野球) 2.4
高橋 藍(バレーボール) 1.9 桃田 賢斗(バドミントン) 2.4
8 池江 璃花子(水泳) 1.4 柳田 悠岐(野球) 2.4
岡本 和真(野球) 1.4 9 會澤 翼(野球) 1.2
八村 塁(バスケットボール) 1.4 朝倉 未来(総合格闘技) 1.2
ラーズ ヌートバー(野球) 1.4 石川 佳純(卓球) 1.2

※9位 同率(1.2%)の選手他44名

資料:笹川スポーツ財団「12~21歳のスポーツライフ関する調査」2023

【調査概要】

調査対象
全国の市区町村に在住する12~21歳の男女3,000人
調査方法
訪問留置法による質問紙調査
地点数
225地点(大都市61地点、人口10万人以上の市96地点、人口10万人未満の市50地点、町村18地点)
回収数
1,495(49.8%)
調査時期
2023年6月24日~7月21日
データの使用申請

最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。

活用例

  1. 政策立案:所属自治体と全国の比較や調査設計に活用(年齢や性別、地域ごとの特徴を把握)
  2. 研究:研究の導入部分の資料や仮説を立てる際に活用(現状の把握、問題提起、仮説、序論)
  3. ビジネス:商品企画や営業の場面で活用(市場調査、データの裏付け、潜在的なニーズの発見)
テーマ

スポーツライフ・データ

キーワード
年度

2023年度

担当研究者