1.運動・スポーツの実施状況
図表1に2019年2月~2020年1月、2020年2~5月に行われた運動・スポーツの種目別実施率を示した。2019年2月~2020年1月は「ウォーキング」27.6%が1位、以下「散歩(ぶらぶら歩き)」19.5%、「筋力トレーニング」12.6%、「ジョギング・ランニング」7.3%、「体操(軽い体操、ラジオ体操など)」6.1%と続く。
2020年2~5月は、「ウォーキング」27.1%が1位、以下「散歩(ぶらぶら歩き)」18.4%、「筋力トレーニング」11.4%、「ジョギング・ランニング」6.4%、「体操(軽い体操、ラジオ体操など)」5.9%と続く。実施率の高い上位5種目は両期間において同様の結果であったが、実施率はどの種目も減少していた。
上位20種目について、実施率の減少が最も大きいのは、「水泳」の2.7ポイント減(4.2%→1.5%)で、次いで「ゴルフ(コース)」「ボウリング」「海水浴」が2.5ポイント減であった。「海水浴」など季節によって実施率が変化する種目を除くと、主に施設を利用して行う種目の実施率減少が確認された。
2.新型コロナウイルスの影響で実施できなくなった種目のスポーツ施設の休業率
新型コロナウイルスの影響でできなくなった種目との関連をみると、実施できなくなった種目が「水泳」と回答した人の78.2%は普段利用している施設が休業になったと回答している(図表2)。その他のできなくなった上位種目で施設が休業になったと回答した割合は、「野球」53.6%、「テニス(硬式テニス)」68.4%、「エアロビックダンス」86.8%、「ボウリング」43.4%であった。全体では「普段利用しているスポーツクラブやスポーツ施設が休業になった」は17.9%にとどまるが、種目によってはスポーツ施設の休業は人々の運動・スポーツ実施にとって大きな影響力があることが読み取れる。