ソチ大会は開催国ロシアとウクライナのクリミア半島をめぐる対立が暗い影を落とし、開会式でのウクライナ選手の一人きりの入場行進や、表彰式でのメダルを手で隠して抗議するといった行為も見られ、スポーツと政治の関わりについて考えさせられる大会でもあった。
それでもなお、国際パラリンピック委員会のフィリップ・クレイヴン会長は閉会式の挨拶で、「ソチ大会は冬季パラリンピック史上最高の大会」と評価するなど、大会は成功ムードに包まれた。たしかに、競技会場はどこも連日大にぎわいで、特に商業面での成功は大きかったと思う。