ここでは、笹川スポーツ財団(SSF)が全国の成人を対象に隔年で実施している「スポーツ活動に関する全国調査」(1992~2010)の結果を分析することで、日本人のスポーツライフの推移、現状および課題について検証する。
- 調査・研究
© 2020 SASAKAWA SPORTS FOUNDATION
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スポーツ政策研究所を組織し、Mission&Visionの達成に向けさまざまな研究調査活動を行います。客観的な分析・研究に基づく実現性のある政策提言につなげています。
自治体・スポーツ組織・企業・教育機関等と連携し、スポーツ推進計画の策定やスポーツ振興、地域課題の解決につながる取り組みを共同で実践しています。
「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。
日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。
ここでは、笹川スポーツ財団(SSF)が全国の成人を対象に隔年で実施している「スポーツ活動に関する全国調査」(1992~2010)の結果を分析することで、日本人のスポーツライフの推移、現状および課題について検証する。
2010年の調査によると、過去1年間に何らかの運動・スポーツを実施した成人は75.0%と全体の3/4を占めている。実施した運動・スポーツ種目をみると、最も実施率が高いのは「散歩(ぶらぶら歩き)」の34.8%で推計人口3,613万人、以下「ウォーキング」(24.5%、同2,544万人)、「体操(軽い体操、ラジオ体操など)」(18.5%、同1,921万人)の順となる。上位3種目は2002年の調査から変わっておらず、5番目に実施率が高い「筋力トレーニング」(11.5%)も含めて、個人でできる「運動」の人気が高いことがわかる(図表2-1)。
図表2-1 種目別運動・スポーツ実施率と推計実施人口(2010、年1回以上)
注)推計人口:成人人口の103,824,522人(2009年3月現在)に実施率を乗じて算出
SSF「スポーツ活動に関する全国調査」(2010)より作成