笹川スポーツ財団は、小学生のスポーツ活動をささえる立場にある保護者の意識調査を実施しました。
小学1~6年生の第1子を持つ母親を対象にインターネットで調査し、保護者が子どものスポーツ環境をささえる行動の実態、子どものスポーツ環境やそれをささえる体制に関する保護者の意識を明らかにしました。
- 調査・研究
© 2020 SASAKAWA SPORTS FOUNDATION
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スポーツ政策研究所を組織し、Mission&Visionの達成に向けさまざまな研究調査活動を行います。客観的な分析・研究に基づく実現性のある政策提言につなげています。
自治体・スポーツ組織・企業・教育機関等と連携し、スポーツ推進計画の策定やスポーツ振興、地域課題の解決につながる取り組みを共同で実践しています。
「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。
日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。
笹川スポーツ財団は、小学生のスポーツ活動をささえる立場にある保護者の意識調査を実施しました。
小学1~6年生の第1子を持つ母親を対象にインターネットで調査し、保護者が子どものスポーツ環境をささえる行動の実態、子どものスポーツ環境やそれをささえる体制に関する保護者の意識を明らかにしました。
母親の方が熱心に関わっている
子どものスポーツ活動に対し「母親の方が熱心」と回答した割合は73.7%、「父親の方が熱心」と回答した割合は26.4%だった。
団体(クラブ・教室等)に所属して、定期的にスポーツ活動を行っている子ども(=以下、「スポーツ活動をしている子」とする)の母親に対して、母親と父親のどちらが熱心に関わっているかを尋ねた。 その結果、「母親の方が熱心に関わっている」が73.7%、「父親の方が熱心に関わっている」が26.4%で、「母親の方が熱心」とする回答が多かった。
多くの母親が、スポーツ活動への関与に「やりがい」を感じている
子どものスポーツ活動に関わっている母親に対し、「やりがい」と「負担感」の程度を尋ねたところ、ほとんどの項目で、「負担」より「やりがい」を感じているという回答が上回った。
スポーツ活動をしている子の母親に、実際に母親自身が行っている支援について、どの程度「やりがい」や「負担感」があるのかを尋ねた。「自主練習につきあう」「大会や試合に付き添う」「ルールを勉強する」は約8割が「やりがい」があるとしたのに対して、「負担感」があるのは約3割にとどまった。「負担感」が高いのは「送迎」「活動場所の手配や予約」などであった。(図2-5)
子どもがスポーツ活動をしない理由の上位は「保護者の負担」
子どもがスポーツ活動をしていない家庭の母親に対し、その理由を尋ねたところ、「送迎や付き添い」「費用の負担」「係や当番の負担」など保護者の負担が上位に見られた。
スポーツ活動をしていない子の母親に、その理由を尋ねた。「送迎や付き添いの負担」「費用の負担」「保護者の係や当番の負担」といった保護者の負担に関する項目が、いずれも上位にあがっている。また、それらの項目は低学年でより高い数値となっていた。高学年では、「お子様が習い事をやりたがらない」「スポーツ以外の習い事や塾に通っている」などの、子ども本人の意思が関わる項目が上位にあがっていた。
【図2-5】母親のやりがい・負担感(スポーツ活動をしている子)
全文(PDF:802KB)
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本事業は、ボートレースの交付金による日本財団の助成金を受けて実施しました。
子どものスポーツ
2016年度
公益財団法人 笹川スポーツ財団