第27回 TAFISAワールドコングレス2022が、スロベニアのポルトローシュで54の国と地域から318人が参加し、2022年6月11日(現地時間)に閉会しました。第27回コングレスは、「変化する世界のすべての人のためのスポーツ」のテーマのもと様々なセッションが行われました。
- 調査・研究
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第27回 TAFISAワールドコングレス2022が、スロベニアのポルトローシュで54の国と地域から318人が参加し、2022年6月11日(現地時間)に閉会しました。第27回コングレスは、「変化する世界のすべての人のためのスポーツ」のテーマのもと様々なセッションが行われました。
イギリスやカナダの議会を構成する議院のひとつの手法を応用し、賛成派・反対派に分かれ、スピーカーから提示されるトピックに対するディスカッションを行いました。「子どものスポーツ環境を向上させるには、彼らの身体活動・スポーツへの最大の投資者である『親』を対象にアプローチしていくべき」、「スポーツに高コストな機材は必要か?」などのトピックを基に、参加者は肯定・否定の両方の側面から意見を出し合いました。
TAFISA加盟組織およびTAFISA事務局から、各種事業・取組について共有・報告が行われました。笹川スポーツ財団(SSF)からはTAFISA事務局と共同で実施した「Mission 2030進捗調査」(オンライン調査)の結果概要について、武富涼介政策ディレクターがプレゼンテーションを行いました。SSFでの調査研究の知見を活かし、継続的な進捗調査の重要性についても言及しました。
武富による上記のプレゼンテーション以外では、2022年度のWorld Walking Day、TAFISAがドイツのライプツィヒ大学と共同で設置する修士コース、2022年9月に行われるTAFISA欧州Sport for All Games(イタリア・ペルージャ)、2023年に行われるTAFISAワールドコングレス(ドイツ・デュッセルドルフ)等について共有・報告が行われました。
新規加盟組織の承認、2019年度・2020年度のTAFISA財務報告、TAFISA定款の変更、名誉理事の選定、加盟料の変更等、合計25の議題が報告され、決議されました。SSF常務理事の玉澤が日本人3人目となる理事に就任しました。 総会で決議された今後のTAFISAによる行事を含め、下記の国際的なスポーツ・フォー・オール関連の行事が予定されています。
行事名 | 開催地 | 開催日時 |
---|---|---|
第2回TAFISA欧州Sport for All Games | イタリア、ペルージャ | 2022年9月23-29日 |
第28回TAFISAワールドコングレス | ドイツ、デュッセルドルフ | 2023年10月30日-11月5日 |
第29回TAFISAワールドコングレス | チェコ、プラハ | 2025年10月 |
第9回TAFISA World Sport for All Games | サウジアラビア、リヤド | 2028年予定 |
シニア世代の器械体操クラブのパフォーマンス
山口TAFISA名誉理事のプレゼンテーション
スポーツの価値を考えるカードゲームの紹介
エアーバドミントンやチュックボール体験
■TAFISA(The Association For International Sport for All)
スポーツ・フォー・オール(生涯スポーツ、みんなのスポーツ)と身体活動の振興を通して、人々の生きる楽しみ、健康増進はもとより、社会統合や地域開発などの推進を目指すスポーツ・フォー・オール活動の国際統括機関(本部:ドイツのフランクフルト)です。世界170か国・地域に300を越える加盟団体があり、SSFは、1992年設立に設立されたTAFISA-JAPANへの参画を通じて加盟してきましたが、2022年6月のTAFISA総会において「National Member」としてSSF単独で加盟することが承認されました。(TAFISA-JAPANへの参画は継続)
日本の生涯スポーツの推進を目的に、1992年に日本体育協会(現 日本スポーツ協会)、健康・体力づくり事業財団、笹川スポーツ財団、日本レクリエーション協会の4団体で日本スポーツ・フォー・オール協議会(TAFISA-JAPAN)を設立し、1993年には千葉でワールドコングレスを、また2012年には東京でTAFISA理事会を開催するなど、TAFISAの活動に様々な形で貢献してきました。現在は、日本スポーツ協会、健康・体力づくり事業財団、笹川スポーツ財団の3団体で構成しています。