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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

子どものスポーツライフ・データ2013

笹川スポーツ財団では、2年に1度実施する『4~9歳のスポーツライフに関する調査』を通じて、子どもたちの運動・スポーツの現状を明らかにしてまいりました。
本調査では、子ども(4~9歳)の運動・スポーツ活動の実態を総合的に把握し、スポーツ・フォー・エブリワンの推進に役立つ基礎資料とすることを目的としています。
最新の結果の中からポイントをご紹介します。

調査結果

1. 4~9歳の約半数(52.7%)が、週7回以上運動・スポーツを実施

4~9歳の運動・スポーツ実施状況をみると、過去1年間にまったく運動・スポーツを行わなかった者は1.8%であった(p41:図1-2)。「週7回以上」は52.7%であり、4~9歳の子どもの半数が定期的にからだを動かしていることがわかった。

*2009年、2011年の調査は最大3種目まで、2013年の調査は最大5種目までの回答を分析対象とした。

【図1-2】運動・スポーツ実施頻度の年次推移(頻度分類別)
資料:笹川スポーツ財団「4~9歳のスポーツライフに関する調査」2013

2. 過去1年間に「よく行った」運動・スポーツ種目、男子の1位「サッカー」「野球」は上位10種目から外れる

過去1年間に「よく行った」運動・スポーツ種目を性別にみると、男子では、1位「サッカー」48.5%、2位「おにごっこ」48.4%、3位「水泳(スイミング)」41.0%であった。女子では、1位「おにごっこ」51.5%、2位「自転車あそび」37.3%、3位「ぶらんこ」36.4%であった(p47:表1-6)。
男子では、2011年調査では6位であった「野球」が今回の調査では選外となった。

【表1-6】過去1年間に「よく行った」運動・スポーツ種目の年次推移(性別:複数回答)
男子
2009年(n=596) 2011年(n=586) 2013年(n=610)
順位 実施種目 実施率
(%)
順位 実施種目 実施率
(%)
順位 実施種目 実施率
(%)
1 サッカー 43.1 1 サッカー 42.7 1 サッカー 48.5
2 水泳
(スイミング)
30.0 2 おにごっこ 31.1 2 おにごっこ 48.4
3 おにごっこ 28.2 3 水泳
(スイミング)
31.1 3 水泳
(スイミング)
41.0
4 野球 24.0 4 自転車あそび 21.3 4 自転車あそび 33.9
5 ドッジボール 23.0 5 ドッジボール 20.5 5 ドッジボール 31.6
6 かけっこ 14.9 6 野球 13.8 6 ぶらんこ 23.4
7 キャッチボール 14.1 7 ぶらんこ 12.6 7 かけっこ 18.7
8 なわとび 10.2 8 かけっこ 11.8 8 かくれんぼ 16.9
9 かくれんぼ 9.7 9 かくれんぼ 7.5 9 なわとび(長なわとびを含む) 16.4
10 空手 6.4 鉄棒 7.5 10 鉄棒 13.6
女子
2009年(n=537) 2011年(n=611) 2013年(n=579)
順位 実施種目 実施率
(%)
順位 実施種目 実施率
(%)
順位 実施種目 実施率
(%)
1 おにごっこ 34.8 1 おにごっこ 36.8 1 おにごっこ 51.5
2 なわとび 31.5 2 水泳
(スイミング)
28.8 2 自転車あそび 37.3
3 水泳
(スイミング)
29.1 3 自転車あそび 24.9 3 ぶらんこ 36.4
4 ドッジボール 20.3 4 ぶらんこ 23.1 4 なわとび(長なわとびを含む) 36.3
5 かくれんぼ 15.6 5 なわとび(長なわとびを含む) 21.6 5 水泳
(スイミング)
34.2
かけっこ 15.6 6 鉄棒 15.1 6 鉄棒 30.2
7 一輪車 13.6 7 ドッジボール 14.4 7 かくれんぼ 25.6
8 鉄棒 9.1 8 かくれんぼ 13.1 8 ドッジボール 21.4
9 バドミントン 6.9 9 かけっこ 12.9 9 かけっこ 18.8
10 サッカー 5.8 10 一輪車 10.5 10 一輪車 18.1

注1)よく行った」運動・スポーツ種目:過去1年間に行った」運動・スポーツのうち、実施回数の多い種目。
注2)2009年、2011年の調査は最大3種目まで、2013年の調査は最大5注目までの回答を分析対象とした。

資料:笹川スポーツ財団「4~9歳のスポーツライフに関する調査」2013

3. 過去1年間に直接観戦したスポーツは、男女ともに「プロ野球(NPB)」が最も高い結果に

過去1年間に体育館やスタジアム等で直接観戦したスポーツを聞いたところ、男女ともに「プロ野球(NPB)」(男子16.8%、女子10.0%)が最も高い観戦率となった(p68:表5-1)。

【表5-1】直接観戦したスポーツ(全体・性別・就学状況別:複数回答)

(%)

順位 種目 全体
(n=1,199)
男子
(n=618)
女子
(n=581)
未就学児
(n=321)
小学1・2年
(n=405)
小学3・4年
(n=469)
1 プロ野球(NPB) 13.5 16.8 10.0 9.3 13.3 16.6
2 Jリーグ(J1、J2) 7.8 13.3 4.0 5.0 8.1 9.4
3 マラソン・駅伝 4.5 4.4 4.6 3.1 4.9 4.9
4 高校野球 2.3 3.1 1.5 2.2 1.2 3.4
5 サッカー日本代表試合
(五輪代表を含む)
2.1 2.8 1.4 1.2 1.7 3.0
6 サッカー
(高校、大学、JFLなど)
2.0 2.6 1.4 1.2 1.5 3.0
7 バスケットボール
(高校、大学、JBLなど)
1.8 1.6 2.1 1.2 1.2 2.8
8 アマチュア野球
(大学、社会人など)
1.3 1.5 1.2 1.2 1.2 1.5
10 フィギュアスケート 1.2 0.6 1.7 0.6 1.2 1.5
プロバスケットボール
(bjリーグ)
1.2 1.5 0.9 0.9 0.7 1.7
11 バレーボール
(高校、大学、Vリーグなど)
1.1 0.5 1.7 0.6 2.0 0.6
12 サッカー日本女子代表試合
(なでしこジャパン)
0.6 0.3 0.9 0.0 0.7 0.9
13 バレーボール(日本代表試合) 0.5 0.3 0.7 0.9 0.0 0.6
14 空手 0.4 0.6 0.2 0.6 0.5 0.2
小学生野球・中学野球 0.4 0.3 0.5 0.3 0.5 0.4
直接観戦したことはない 67.1 63.4 71.1 74.1 67.2 62.3

資料:笹川スポーツ財団「4~9歳のスポーツライフに関する調査」2013


『子どものスポーツライフ・データ2013』

仕様
A4判/136ページ
価格
2,000円+消費税
発行
2013年12月31日
データの使用申請

最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。

活用例

  1. 政策立案:所属自治体と全国の比較や調査設計に活用(年齢や性別、地域ごとの特徴を把握)
  2. 研究:研究の導入部分の資料や仮説を立てる際に活用(現状の把握、問題提起、仮説、序論)
  3. ビジネス:商品企画や営業の場面で活用(市場調査、データの裏付け、潜在的なニーズの発見)
テーマ

スポーツライフ・データ

キーワード
年度

2013年度

担当研究者