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国際情報
International information

「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

子どものスポーツライフ・データ2012

わが国初の「4~9歳のスポーツライフに関する調査」を実施しました。最新の結果の中からポイントをご紹介します。

調査結果

1. およそ32万人の子どもが1年間に運動・スポーツをまったく行っていない

過去1年間に行った運動・スポーツ上位3種目の実施頻度に基づき年間の実施頻度をみたところ、2009年調査と同様に休み時間や降園後・放課後に運動・スポーツをまったく行わない4~9歳の子どもが約5%存在することが示されました。この数値は、4~9歳の人口※から推計人口を算出すると、およそ32万人にものぼります。幼稚園や保育園の年中から小学校3年生に相当する幼少年期において、そのような子どもが存在している実態が明らかとなりました。

※4~9歳の人口:6,833,614人 (平成22年3月31日現在の住民基本台帳による。ただし、4歳の人口のみ国勢調査における各市区町村の4歳人口の構成比を用いた推計である。)

図1

【図1】運動・スポーツ実施頻度の年次比較(頻度別)

資料:笹川スポーツ財団「4~9歳のスポーツライフに関する調査」2012

2. 幼児をもつ保護者の約13%が親子で運動・スポーツをしない

親子で一緒に運動・スポーツをする頻度を子どもの年齢別にみると、4歳では、50.7%が1週間に1回以上親子で定期的にしていると回答しているのに対し、9歳では27.1%と、子どもの年齢が高くなるにつれて親子で実施する割合が減少していることが示されました。また、4歳から6歳の幼児期の子どもをもつ保護者のうち、「まったくしない」が約13%、「年数回から1週間未満」が約4割にのぼることが明らかとなりました。

図2

【図2】保護者(父母)が子どもと一緒に運動・スポーツをする頻度(子どもの年齢別)

資料:笹川スポーツ財団「4~9歳のスポーツライフに関する調査」2012

3. 親子での運動・スポーツの機会が少ない子どもは、自身の運動・スポーツ実施頻度も低い

親子での運動・スポーツ実施と子ども自身の運動・スポーツ頻度の関係をみると、親子で一緒に定期的に運動・スポーツを実施している子どもの場合、子ども自身の運動・スポーツ実施状況は、非実施群2.8%、高頻度群41.9%でした。一方、親子で一緒に運動・スポーツを行っていない場合、子ども自身の運動・スポーツ実施状況は、非実施群13.6%、高頻度群31.1%となっています。

つまり、保護者と一緒に運動・スポーツを実施している子どもほど、自身の運動・スポーツ実施頻度も相対的に高くなっていることがわかります。このように、親子での運動・スポーツ実施は、子ども自身の運動・スポーツ実施と深く関わっている状況がうかがえます。

図3

【図3】保護者(父母)が子どもと一緒に運動・スポーツをする頻度と子どもの運動・スポーツ実施頻度群)

資料:笹川スポーツ財団「4~9歳のスポーツライフに関する調査」2012


『子どものスポーツライフ・データ2012』

仕様
A4判/136ページ
価格
2,000円+消費税
発行
2012年3月23日
データの使用申請

最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。

活用例

  1. 政策立案:所属自治体と全国の比較や調査設計に活用(年齢や性別、地域ごとの特徴を把握)
  2. 研究:研究の導入部分の資料や仮説を立てる際に活用(現状の把握、問題提起、仮説、序論)
  3. ビジネス:商品企画や営業の場面で活用(市場調査、データの裏付け、潜在的なニーズの発見)
テーマ

スポーツライフ・データ

キーワード
年度

2012年度

担当研究者