笹川スポーツ財団では、2014年6月から7月にかけて「スポーツライフに関する調査」を、全国20歳以上の男女2,000人を対象に実施しました。本調査は、1992年から2年ごとに実施している全国調査で、今回で12回目。過去22年分のわが国成人のスポーツライフの動向を把握することが 可能です。最新の結果の中からポイントをご紹介します。
- 調査・研究
© 2020 SASAKAWA SPORTS FOUNDATION
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スポーツ政策研究所を組織し、Mission&Visionの達成に向けさまざまな研究調査活動を行います。客観的な分析・研究に基づく実現性のある政策提言につなげています。
自治体・スポーツ組織・企業・教育機関等と連携し、スポーツ推進計画の策定やスポーツ振興、地域課題の解決につながる取り組みを共同で実践しています。
「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。
日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。
笹川スポーツ財団では、2014年6月から7月にかけて「スポーツライフに関する調査」を、全国20歳以上の男女2,000人を対象に実施しました。本調査は、1992年から2年ごとに実施している全国調査で、今回で12回目。過去22年分のわが国成人のスポーツライフの動向を把握することが 可能です。最新の結果の中からポイントをご紹介します。
わが国成人の過去1年間の運動・スポーツ実施率は、調査を開始した1992年から増加を続け、2012年には週1回以 上(59.1%)、週2回以上(49.3%)ともに過去最高の値を記録した。しかし、今回調査ではそれぞれ57.2%、47.5%と減少しており、2010年を境に 上昇傾向にブレーキがかかっている。定期的な運動・スポーツ実施率が今後どのような推移をたどるのか、次回調査が注目される。
定期的な運動・スポーツ実施率の年次推移
資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2014
過去1年間にスポーツボランティアを行ったことが「ある」と回答した者は全体の7.7%で、2012年調査と同じ値 であった。1994年から経年でみると、2010年調査時に過去最高の8.4%を記録したが、過去18年間1割以下にとどまり、ほぼ横ばいの状態にある。
スポーツボランティア実施率の年次推移
資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2014
過去1年間にテレビで観戦したスポーツ種目は、「プロ野球(NPB)」が59.4%で1位、「フィギュアスケート」が50.8%から 57.4%へと6.6ポイント増加し2位に上昇。「サッカー日本代表試合(五輪代表含む)」が51.5%で3位となった。「バレーボール(日本代表試合)」 が52.1%から30.3%へと21.8ポイントの大幅な減少となった。性別にみると、男性は「プロ野球(NPB)」が72.6%で最も高い。また、ほとんどの種 目で女性より男性の方が高い観戦率を示した。一方、「フィギュアスケート」(男性44.2%、女性70.3%)は女性の値が高かった。
全体(n=2,000) | ||
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順位 | 種目 | 希望率(%) |
1 | プロ野球(NPB) | 59.4 |
2 | フィギュアスケート | 57.4 |
3 | サッカー日本代表試合(五輪代表含む) | 51.5 |
4 | 高校野球 | 47.9 |
5 | マラソン・駅伝 | 45.7 |
6 | サッカー日本女子代表試合 (なでしこジャパン) |
44.1 |
7 | 大相撲 | 38.7 |
8 | バレーボール(日本代表試合) | 30.3 |
9 | 格闘技 (ボクシング、総合格闘技など) |
27.3 |
10 | Jリーグ(J1、J2、J3) | 26.3 |
プロゴルフ | 26.3 | |
12 | メジャーリーグ(アメリカ大リーグ) | 24.8 |
13 | プロテニス | 19.0 |
14 | 海外プロサッカー(欧州、南米など) | 14.3 |
15 | サッカー(高校、大学、JFLなど) | 12.3 |
テレビで観戦した種目はない | 9.2 |
男性(n=989) | ||
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順位 | 観戦種目 | 観戦率(%) |
1 | プロ野球(NPB) | 72.6 |
2 | サッカー日本代表試合 (五輪代表含む) |
58.9 |
3 | 高校野球 | 56.4 |
4 | サッカー日本女子代表試合 (なでしこジャパン) |
46.8 |
5 | マラソン・駅伝 | 46.3 |
6 | 大相撲 | 45.1 |
7 | フィギュアスケート | 44.2 |
8 | 格闘技 (ボクシング、総合格闘技など) |
38.8 |
9 | メジャーリーグ (アメリカ大リーグ) |
37.6 |
10 | プロゴルフ | 35.3 |
11 | Jリーグ(J1、J2、J3) | 34.1 |
12 | バレーボール(日本代表試合) | 27.9 |
13 | 海外プロサッカー (欧州、南米など) |
21.5 |
14 | プロテニス | 19.1 |
15 | サッカー (高校、大学、JFLなど) |
15.6 |
テレビで観戦した種目はない | 7.5 |
女性(n=1,011) | ||
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順位 | 観戦種目 | 観戦率(%) |
1 | フィギュアスケート | 70.3 |
2 | プロ野球(NPB) | 46.4 |
3 | マラソン・駅伝 | 45.0 |
4 | サッカー日本代表試合 (五輪代表含む) |
44.1 |
5 | サッカー日本女子代表試合 (なでしこジャパン) |
41.4 |
6 | 高校野球 | 39.5 |
7 | バレーボール (日本代表試合) |
32.6 |
8 | 大相撲 | 32.4 |
9 | プロテニス | 18.8 |
10 | Jリーグ(J1、J2、J3) | 18.6 |
11 | プロゴルフ | 17.5 |
12 | 格闘技 (ボクシング、総合格闘技など) |
16.0 |
13 | メジャーリーグ (アメリカ大リーグ) |
12.2 |
14 | サッカー (高校、大学、JFLなど) |
9.1 |
15 | バレーボール (高校、大学、Vリーグなど) |
7.3 |
テレビで観戦した種目はない | 10.8 |
資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2014
オリンピックを競技場で観戦したいと回答した人は全体で39.0%であった。性別にみると男性は41.3%、女性は 36.8%となっている。年代別では、50歳代が49.4%と最も高く、次いで40歳代45.1%、30歳代42.7%と続いている。同じ調査で、パラリンピックを 競技場で観戦したいと回答した人は全体で18.4%であった。性別にみると男性19.6%、女性17.3%となっている。年代別では、50歳代が最も高く 24.5%、続いて30歳代が20.2%、40歳代が19.0%となっている。
東京オリンピック・パラリンピック 直接観戦希望率(全体・性別・年代別)
オリンピック・パラリンピックを競技場で直接観戦したいという人に対して、どの種目を観たいかを調査した( 開会式・閉会式を含む)。全体をみると、オリンピックでは「サッカー」が47.8%と最も高く、次いで「開会式」47.0%、「体操」41.1%、「陸上 競技」36.9%、「水泳」32.5%となっている。性別にみると、男性では、1位「サッカー」54.7%、2位「陸上競技」43.3%、3位「開会式」38.2%と なり、女性では、1位「開会式」56.7%、2位「体操」45.7%、3位「バレーボール」40.6%である。
全体(n=778) | ||
---|---|---|
順位 | 種目 | 希望率(%) |
1 | サッカー | 47.8 |
2 | 開会式 | 47.0 |
3 | 体操 | 41.1 |
4 | 陸上競技 | 36.9 |
5 | 水泳 | 32.5 |
6 | バレーボール | 30.1 |
7 | 閉会式 | 20.8 |
8 | 柔道 | 19.3 |
9 | テニス | 16.3 |
10 | バスケットボール | 11.6 |
男性(n=406) | ||
---|---|---|
順位 | 種目 | 希望率(%) |
1 | サッカー | 54.7 |
2 | 陸上競技 | 43.3 |
3 | 開会式 | 38.2 |
4 | 体操 | 36.9 |
5 | 水泳 | 28.8 |
6 | 柔道 | 23.2 |
7 | バレーボール | 20.4 |
8 | 閉会式 | 17.5 |
9 | ゴルフ | 15.3 |
10 | テニス | 14.5 |
女性(n=372) | ||
---|---|---|
順位 | 種目 | 希望率(%) |
1 | 開会式 | 56.7 |
2 | 体操 | 45.7 |
3 | バレーボール | 40.6 |
4 | サッカー | 40.3 |
5 | 水泳 | 36.6 |
6 | 陸上競技 | 29.8 |
7 | 閉会式 | 24.5 |
8 | テニス | 18.3 |
9 | 柔道 | 15.1 |
10 | 卓球 | 11.6 |
注)開会式・閉会式を含む
資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2014
パラリンピックでは、全体で「車椅子バスケットボール」が42.3%と最も高い値を示し、続いて「車いすテニス 」40.7%で2位。続いて「陸上競技」37.0%、「開会式」35.9%、「水泳」27.3%となっている(表A-2)。性別にみると、男性は、1位「車椅子バス ケットボール」45.5%、2位「車いすテニス」40.1%、同率で「陸上競技」、女性は1位「車いすテニス」41.3%、2位「車椅子バスケットボール」 39.0%、3位「開会式」37.2%となっている。
全体(n=359) | ||
---|---|---|
順位 | 種目 | 希望率(%) |
1 | 車いすバスケットボール ※1 | 42.3 |
2 | 車いすテニス | 40.7 |
3 | 陸上競技 | 37.0 |
4 | 開会式 | 35.9 |
5 | 水泳 | 27.3 |
6 | 閉会式 | 18.4 |
7 | 視覚障害者5人制サッカー | 13.1 |
8 | 自転車競技 | 12.0 |
柔道 | 12.0 | |
10 | 卓球 | 10.0 |
男性(n=187) | ||
---|---|---|
順位 | 種目 | 希望率(%) |
1 | 車いすバスケットボール ※1 | 45.5 |
2 | 車いすテニス | 40.1 |
陸上競技 | 40.1 | |
4 | 開会式 | 34.8 |
5 | 水泳 | 24.1 |
6 | 閉会式 | 17.1 |
7 | 柔道 | 16.6 |
8 | 視覚障害者5人制サッカー | 14.4 |
自転車競技 | 14.4 | |
10 | アーチェリー | 10.2 |
女性(n=172) | ||
---|---|---|
順位 | 種目 | 希望率(%) |
1 | 車いすテニス | 41.3 |
2 | 車いすバスケットボール ※1 | 39.0 |
3 | 開会式 | 37.2 |
4 | 陸上競技 | 33.7 |
5 | 水泳 | 30.8 |
6 | 閉会式 | 19.8 |
7 | 視覚障害者5人制サッカー | 11.6 |
8 | 卓球 | 11.0 |
9 | 自転車競技 | 9.3 |
10 | 柔道 | 7.0 |
注)開会式・閉会式を含む
※1 正式表記は「車椅子バスケットボール」(本文中では正式表記を用いた)
資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2014
『スポーツライフ・データ2014』
スポーツライフ・データ2014 全文PDFダウンロード |
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調査の概要 |
調査結果1. 運動・スポーツ実施状況 |
調査結果2. スポーツ施設 |
調査結果3. スポーツクラブ・同好会・チーム |
調査結果4. スポーツ観戦 |
調査結果5. 好きなスポーツ選手 |
調査結果6. スポーツホランティア |
調査結果7. 健康に関する意識と行動 |
用語の解説 |
最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。
活用例
スポーツライフ・データ
2014年度