10代のサッカー人口

　2023年の年1回以上の実施率は全体25.7％、男子40.9％、女子9.4％であった。年次推移をみると、全体では調査開始の2001年24.7％から2013年には31.1％まで増加し、その後2017年までは横ばいで推移していたが2019年以降は微減が続く。性別にみると、男子は2001年から2013年にかけてゆるやかに増加した後、減少に転じ2023年は40.9％とピークの2013年からは8.3ポイント減となった。女子の実施率は過去20年間10％前後で推移しており、大きな変化はみられなかった。

　2023年の10代のサッカーの推計人口は281万人であり、2001年の339万人から58万人減となった。男子は2001年の290万人から61万人減少し2023年は229万人、女子は2001年の48万人から2023年は50万人とほとんど変化はなかった。

2.　年1回以上の「サッカー」実施率の推移（2001〜2023年）：年代別 （10～19歳）

　年代別の実施率をみると、2023年の実施率は小学生年代（10,11歳）41.0％、中学生年代（12～14歳）24.9％であり、高校生年代（15～17歳）16.1％、大学生年代（18,19歳）16.0％と続く。小学生年代の実施率は2013年に53.6％と大きく増加したが、その後は2021年までに18.6ポイント減少し、2023年は41.0％に回復した。中学生・高校生年代の実施率の推移は同様の傾向を示し、2001年から2013年・2015年までゆるやかに増加したものの、その後は減少に転じ、2023年はピークと比べて中学生年代は11.2ポイント、高校生年代は10.0ポイント減少した。一方、大学生年代は2001年から2013年にかけて微減し、その後はほぼ横ばいで推移している。

　性・年代別の実施率をみると、男子は小学生年代の実施率がいずれの調査年度においてもほかの年代よりも高く、2013年、2015年は70％を超えた。男子は年代が上がるにつれて実施率は下がり、2023年は小学生年代で61.7％、中学生年代42.4％、高校・大学生年代は20％台であった。女子はほとんどの調査年度において小学生年代の実施率が高く、男子と同様に年代が上がるにつれ実施率は下がる。サッカーの実施率は男女差が大きく、2023年の小学生年代では男子が女子を44.2ポイント上回り、中学生年代以上でも20～30ポイント程度の差がみられる。

3.　週1回以上の「サッカー」実施率の推移（2001〜2023年）：全体・性別 （10～19歳）

　週1回以上の実施率は、全体が13.9％、男子は24.6％、女子は2.4％であった。全体と男子は2019年が最も高く、それぞれ16.7％、29.1％でありその後は減少に転じた。女子の実施率は2001年の1.4％からゆるやかに増加を続け、2017年から2021年は3.0％を維持していたが2023年は微減した。