【子どもの習いごと】1位は「水泳（スイミング）」

　笹川スポーツ財団では、2021年6月から7月にかけて「子ども・青少年のスポーツライフ・データ（4～21歳のスポーツライフに関する調査）」を実施しました。4～11歳の子どもの習いごとの実施率は71.2％となり、調査項目を追加した2010年調査66.5％から4.7ポイント増加しました。習いごとの内容は「水泳（スイミング）」が23.9％と最も高く、2010年以降継続して1位となっています。　

1．習いごとの実施率の年次推移（2010～2021年）：全体・性別（4～11歳）

　全体の習いごとの実施率は、2010年（66.5%）から2021年（71.2%）にかけ増加傾向にある。実施率は、2010年66.5%から2012年65.2%へと微減したものの、2013年70.9％へと大きく増加し、その後は70％程度の実施率で推移している。性別にみると、2017年を除いて男子よりも女子のほうが割合は高く、2021年の男女差は4.9ポイントと2010年の8.3ポイントに比べてその差が小さくなっている。これまでの調査で最も高い実施率は、女子は2013年74.0％、男子は2017年72.2％であった。

2．習いごとの実施率の年次推移（2010～2021年）：就学状況別（4～11歳）

　就学状況別にみると、小学3年以上の実施率は未就学児や小学1・2年より高く、2021年では8割弱を示している。また、実施率の推移は、2013年以降はいずれの就学状況も横ばいとなっている。

3．習いごとの内容の年次推移（2010～2021年）：全体（4～11歳）

　習いごとの内容を年次推移でみると、「水泳（スイミング）」の実施率が2010年以降継続して1位であった。2021年調査では23.9％と、実施率2位の「学習塾」17.8％より6.1ポイント高い。「学習塾」は2010年11.3％と4位であったが、2017年に2位まで上がり、その後順位をキープしている。

4．習いごとの内容の年次推移（2010～2021年）：性別（4～11歳）

　習いごとの内容を性別にみると、男子は、全体と同様に「水泳（スイミング）」の実施率が2010年以降継続して高い。そのほかスポーツ系の習いごとでは「サッカー」「体操」「野球」「空手」が過去11年間上位10種目にランクインしている。女子は、「水泳（スイミング）」が2010年以降2位を維持している。「体操」と「バレエ」も継続して上位10種目にランクインしているが、2019年から「ダンス^※　」も上位にみられる。

5．習いごとの内容の年次推移（2010～2021年）：就学状況別（4～11歳）

　習いごとの内容を就学状況別にみると、未就学児から小学3・4年まで「水泳（スイミング）」の実施率が2010年以降継続して1位であった。2017年以降調査している小学5・6年では1位は「学習塾」で、2位が「水泳（スイミング）」であった。未就学児で3位であった「体操」は学年進行に伴って実施率が低下し、小学5・6年では上位10種目に入らなかった。また、「ダンス（ヒップホップダンス・ジャズダンスなど）」は2021年にすべての就学状況において上位にランクインした。