- 調査・研究
© 2020 SASAKAWA SPORTS FOUNDATION
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スポーツ政策研究所を組織し、Mission&Visionの達成に向けさまざまな研究調査活動を行います。客観的な分析・研究に基づく実現性のある政策提言につなげています。
自治体・スポーツ組織・企業・教育機関等と連携し、スポーツ推進計画の策定やスポーツ振興、地域課題の解決につながる取り組みを共同で実践しています。
「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。
日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。
若年層の「好きなスポーツ選手」錦織圭が連続1位 写真:フォート・キシモト
SSFでは、子ども・青少年のスポーツライフに関する調査の一環として、若年層の「好きなスポーツ選手」を2017年6~7月に調査しました。
その結果、4~11歳の「好きなスポーツ選手」は1位に錦織圭選手(テニス)、続く2位に浅田真央選手(フィギュアスケート)、福原愛選手(卓球)が同率でランクイン。また、12~21歳では1位が錦織圭選手、2位が羽生結弦選手(フィギュアスケート)であることが分かりました。
錦織圭選手は前回調査(2015年)で1位になり、今回も引き続き全学校期(小学校期~大学期、21歳までの勤労者)に高い人気を誇っています。なお、今回初めて5位以内に入ったプロ野球の大谷翔平選手も全学校期で5位以内に入っており、幅広い層から人気を集めていることが分かりました。
調査結果は2018年2月に発行を予定している「子ども・青少年のスポーツライフ・データ2017」(仮題)に掲載いたします。
注)2013年・2015年は「10代のスポーツライフに関する調査」より10歳・11歳のデータを追加して作成
資料:笹川スポーツ財団「4~11歳のスポーツライフに関する調査」2017
注)2013年・2015年は12~19歳のみ対象としている
資料:「12~21歳のスポーツライフに関する調査」2017
経年変化をみると、子ども・青少年ともに2015年調査から錦織選手が1位を維持した。
4~11歳では、2011年~2013年にかけて1位であった浅田真央は、2015年には3位となったものの、今回の調査で2位と順位を上げた(表4)。また、これまで上位10位以内にランクインしていなかった福原愛が浅田真央と同率で2位となっている。浅田真央は2017年4月に引退を宣言し、プロスケーターに転向、福原愛は2016年リオデジャネイロオリンピックでの活躍や結婚報道などもあり、注目が集まっているようだ。
12~21歳では、2013年は6位であった錦織圭や10位圏外であった羽生結弦は、2015年に順位を大きく上げ、錦織圭は1位、羽生結弦は2位となり、2017年も引き続き順位を維持している(表5)。錦織圭は2014年に全米オープン準優勝、2016年リオデジャネイロオリンピックでは銅メダルを獲得。羽生結弦は2014年にソチオリンピックで金メダル獲得、その後もグランプリファイナルでは連覇を果たし、2016年は史上初の4連覇を達成するなど2人の活躍は続いている。また、前回調査まで10位圏外であった大谷翔平が錦織・羽生に次いで3位にランクインしており、急激に人気が高まっていることがうかがえる。
学校期別にみると「錦織圭」が小学校期7.3%、中学校期8.1%、高校期8.5%、大学期9.6%、勤労者10.0%といずれの学校期においても1位であり、高い人気を示した。2位は小学校期では「福原愛」、中学校期では「水谷隼」、高校期、大学期、勤労者では「羽生結弦」がランクインしている。 また、「大谷翔平」が1位の「錦織圭」以外に唯一、すべての学校期において5位以内にランクインしており、さまざまな年齢の子どもに人気である様子がうかがえる。
資料:笹川スポーツ財団「4~11歳のスポーツライフに関する調査」2017、「12~21歳のスポーツライフに関する調査」2017
最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。
活用例
スポーツライフ・データ