2023年の年1回以上の実施率は全体5.8%、男子2.2%、女子9.8%であった。調査項目に追加された2013年と比べると全体と女子は微増傾向、男子は横ばいであった。実施率の推移をみると、全体では2017年に一時的に数値は下がったが、10年間の推移でみると横ばいからゆるやかな増加傾向を示した。女子は2013年の8.4%から10年間で1.5ポイント程度増加し、2021年、2023年は約10%の実施率を示した一方、男子には大きな変化はみられなかった。いずれの調査年度においても女子の実施率は男子を上回り、全体の実施率の変化は女子の影響が大きいと考えられる。
2023年の10代(小中高生、大学生など)のヒップホップダンスの推計人口は63万人であり、2013年の61万人からほとんど変化はなかった。2023年の推計人口を性別にみると、男子は12万人であり2013年の13万人から変化はみられないが、女子は2013年の49万人から52万人へ微増した。
5.年1回以上の「ヒップホップダンス」実施率の推移(2013~2023年):年代別(10~19歳)
年代別の実施率をみると、2023年は小学5・6年(10,11歳)8.2%が最も高く、中学生年代(12~14歳)、大学生年代(18,19歳)が5.0%、高校生年代(15~17歳)が4.6%で続く。小学5・6年は2017年の4.9%から右肩上がりに実施率は推移し、2023年までに3.3ポイント増加した。一方、中学生年代から大学生年代はゆるやかな増加傾向が確認できるものの、小学5・6年ほどの伸びはみられない。ヒップホップダンスの実施率増加の背景には小学5・6年の変化が影響していると考えられる。
年1回以上の実施率を性別・年代別にみると、2023年の男子では小学5・6年(10,11歳)の3.2%が最も高く、中学生年代が2.3%で続く。女子は小学5・6年が13.9%、大学生年代が8.7%、高校生年代8.0%、中学生年代7.8%の順であった。男女ともに過去10年間は小学5・6年の実施率がほかの年代よりも高い傾向が確認でき、実施率はすべての調査年度、年代において女子が男子を上回る。2013年から実施率の推移をみると、男子では大きな変化はみられないが、女子では小学5・6年、大学生年代で増加の傾向が確認できる。
6.週1回以上の「ヒップホップダンス」実施率の推移(2013~2023年):全体・性別(10~19歳)
全体の週1回以上の実施率は、2015年以降増加傾向にあり2023年は3.5%であった。特に女子の実施率は増加しており、2015年の3.5%から2.5ポイント増加し2023年は6.0%であった。一方男子は2013年から1%前後で推移し大きな変化はみられない。女子の実施率増加に伴い、2015年以降週1回以上の実施率は男女差が広がりつつある。