運動したくてもできない“無関心層のジレンマ”が課題
笹川スポーツ財団は、2023年8月3日~7日にかけて、全国18歳以上の男女(性・年代均等割付)2,520名を対象とし、「健康関心度とスポーツライフに関する調査」を実施しました。
2003年の健康増進法施行から20年が経過した現在、わが国の健康づくり政策が抱える大きな課題の一つに「健康無関心層」へのアプローチがあります。自己の生活習慣を改善する意思を持たない「健康無関心層」の行動変容は重要かつ難題の一つですが、その対策を考えるうえでも、まずは国民の健康への関心について詳細に実態を把握する必要があります。
従来の調査では、主観的健康感をはじめとして健康状態を把握する項目や尺度が広く使用されてきましたが、無関心層の特徴を明確にすることを主眼とした本調査では、「意識」「意欲」「価値観」の3つの観点から健康に対する関心をより詳細に把握できる健康関心度尺度を用いて実態の把握と分析を行いました。