運動・スポーツによる健康寿命延伸の効果に関する基礎資料

現在、世界の死因の約7割が非感染性疾患（NCDs: Noncommunicable diseases）となっている。

理解、判断、論理などの知的機能（記憶力、言語能力、計算力など）が低下する。

加齢により、筋力や活力が低下した状態であり、健康な状態と要介護の中間的な段階である。

骨や関節の病気、筋力低下などで転倒しやすく、自立した生活ができなくなり、介護が必要となる可能性が高い状態である。

身体活動（運動・スポーツ）による健康の維持・増進

スポーツ活動を通じた社会とのつながり形成と維持

身体活動と栄養指導を組み合わせた取り組み

長時間の座位行動は死亡、心血管疾患、がん、Ⅱ型糖尿病などのリスク上昇と関連があります。

出典：小﨑恵生,前田清司,岡浩一朗（2022）座位行動と心血管代謝疾患: 実験的研究に基づくエビデンスとメカニズム

運動強度に関係なく、あらゆる身体活動は死亡リスクの低下と関連しています。

筋トレの実施は、総死亡・心血管疾患のほか、がんやⅡ型糖尿病のリスクが低いことと関連しています。

WHOのガイドラインでは機能的な能力の向上と転倒予防のため、バランスを保つ運動や筋力トレーニングなどいろいろな要素を組み合わせた身体活動（マルチコンポーネント身体活動）の実施が推奨されています。