笹川スポーツ財団(SSF)では、「障害児・者の運動・スポーツの日常化」「共生社会の実現」に向けて、長年、国内の障害者スポーツ環境について、さまざまな調査研究、外部組織との共同実践研究などを実施してきました。10年以上継続して調査を行う「障害者専用・優先スポーツ施設に関する研究」では、国内に障害者が、専用・優先的に利用できる「障害者専用・優先スポーツ施設」は150存在することなどを明らかにしてきました(2021年)。
しかし、障害児・者が、いつでもどこでもスポーツできる環境を整えるためには、受け皿となる環境整備はまだまだ不十分です。SSFが目指す社会を実現するために、これまでの研究結果から、地域の障害者スポーツセンターなどの障害者専用・優先スポーツ施設が拠点となり、近隣の公共スポーツ施設とネットワーク化を進め、障害者のスポーツ参加の受け皿を増やすことを提言(以下、施設ネットワーク化)として発表しています(2021年)。
これらの提言を実現するためには、多角的な視点、幅広い知見の蓄積が必要です。そのため、外部有識者を含んだ「障害者スポーツ」ユニット会議を組成し、第2回となる会議を2024年1月18日(木)に開催いたしました。