笹川スポーツ財団では2025年1月に、中学生の子どもをもつ保護者(母親・父親)3,136名を対象とし、中学生のスポーツ実施環境や保護者がどのように関わり、ささえているかを明らかにする調査を実施しました。
- 調査・研究
© 2020 SASAKAWA SPORTS FOUNDATION
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スポーツ政策研究所を組織し、Mission&Visionの達成に向けさまざまな研究調査活動を行います。客観的な分析・研究に基づく実現性のある政策提言につなげています。
自治体・スポーツ組織・企業・教育機関等と連携し、スポーツ推進計画の策定やスポーツ振興、地域課題の解決につながる取り組みを共同で実践しています。
「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。
日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。
笹川スポーツ財団では2025年1月に、中学生の子どもをもつ保護者(母親・父親)3,136名を対象とし、中学生のスポーツ実施環境や保護者がどのように関わり、ささえているかを明らかにする調査を実施しました。
・保護者の関与は「お子様の送迎をする」が最も多く、「お子様の飲み物や食事を用意する」、「保護者間の連絡や情報共有を行う」と続く
・スポーツクラブでは運動部や文化部に比べて、送迎や指導者との連絡、試合・遠征の帯同が多い
・スポーツクラブでは運動部や文化部と比較し、保護者が関わることにやりがいや満足を感じている割合が高い
・1年間で家庭が支払う費用の平均値は、運動部50,857円、スポーツクラブ155,799円
・運動部は10,001~50,000円が46.9%と最も多く、スポーツクラブは支出額の分布にばらつきがあり、50,001円以上の高額負担が多い
本研究では中学1~3年生の母親・父親計3,136名を対象とした大規模調査を実施し、保護者の目線から中学生のスポーツ活動の実態を把握しました。これまで十分に研究がされてこなかった、中学生の保護者による部活動やクラブチームへの関わりや、具体的な支出を明らかにした点に価値があります。
調査の結果、運動部やスポーツクラブでは、文化部に比べて保護者の関与が多いことが確認されました。また、費用については、運動部活動はスポーツクラブよりも安価であることが示されました。
今後は報告書の発刊に向けて、子どもの属性や地域差、種目による違いなど、詳細な分析を進めてまいります。本研究が、子どもたちのスポーツ環境やそれをささえる家庭の役割についての議論を深める契機となることを願っています。
笹川スポーツ財団 スポーツ政策研究所 政策ディレクター 宮本幸子
子どものスポーツ
2024年度
公益財団法人 笹川スポーツ財団