ウィンドサーフィンの歴史と沿革
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ウィンドサーフィンはサーフボードに付けたセイルを操ってバランスを取り、風向きを計算しながらセーリングを楽しむスポーツで、1967年、アメリカのカリフォルニアでジム・ドレイクとホイル・シュワイツァーによって開発されました。もともとヨットマンだった2人は、もっとエキサイティングなマリンスポーツはできないものかと考え、試行錯誤を繰り返した結果、風を動力とするヨットと、海との一体感を味わえるサーフィンを融合させた、全く新しいスポーツ「ウィンドサーフィン」を作りあげたのです。
ヨットなどに比べて持ち運びしやすく、水があればどこでも楽しめることから一気に世界中に広まることとなり、四方を海に囲まれる日本でも大ブームになりました。道具の進化によって、ヨットよりも強い風で速く走ることができ、サーフィンよりも大きな波に乗ることができます。さらにその風と波を使って20m以上のジャンプもできることから、キング・オブ・マリンスポーツともいわれています。
*ウィンドサーフィンのエキサイティングなパフォーマンスをYouTubeでチェック!
20m以上のハイジャンプ!
時速90kmで疾走!
30フィートの波に乗る!
ウィンドサーフィンの競技方法
●レーシング
基本的にはヨットレースと同じ競技です。競技者は、ブイによってマーキングされた規定のコースを走り、順位を競います。風向と潮流、波の向きなど、競技者の技術のみならず戦術も含めた総合的な力量が問われます。オリンピックでもセーリング種目のRS-X級として開催されており、2008年北京大会では富澤慎選手が日本人初の10位を獲得しました。一方でプロの大会も盛んに行われており、国内では浅野則夫選手が5年連続のグランドチャンピオンに輝き、無敵の強さを誇っています。
スリリングなレーシング!
●WAVEパフォーマンス
サーフィンコンテストと同様に、1対1で規定時間内にジャンプやライディングの演技を見せ、これをジャッジが判定します。20m近いジャンプや空中で回転するエアリアルループなど大胆な技が次々と繰り出される華やかな競技です。ここ数年はジャンプ系の大技が次々と編み出され、空中での華々しいバトルが見物になっています。競技はビーチから100m以内で行われるので、会場で観戦すれば、迫力ある演技を目の当たりにできます。
●フリースタイル
競技方法はWAVEパフォーマンスと同様ですが、風と波が弱くても競技ができることから場所を選ばずに開催できます。その分演技は非常に過激で、観客の目を奪います。また10代の若い選手が多いのもフリースタイル競技の特徴で、近年この競技からスーパールーキーが出現し、世界チャンピオンを輩出することが多くなってきました。
過激なトリック!
ウインドサーフィンの道具と装備
- ウインドサーフィンボード:ウインドサーフィンに使用する特別なボードで、浮力を持ちながら風を受けて進めます。
- セイル(帆):ウインドサーフィンの推進力を生み出す重要な部品です。セイルはマストとボームに取りつけられ、風を捕らえて進む力を生み出します。セイルの大きさは、ライダーの体重や風の条件によって選択されます。
- マスト:セイルをボードに取りつけるための垂直な支柱です。通常はアルミニウムやカーボンファイバーなどの軽量で丈夫な材料で作られています。
- ボーム(ブーム):セイルを操作するための水平なバーです。ライダーはボームを握り、セイルを制御して進行方向を調整します。
- フットストラップ:ボード上に足を固定するためのストラップです。フットストラップは安定性を提供し、ターンやジャンプ時にボードを制御するのに役立ちます。
- ウエットスーツ:冷たい水から身を守るための保護具です。ウエットスーツは体温を保ち、寒さから身を守ります。素材や厚みは水温や気候によって異なります。
- ライフジャケット:浮力を提供し、安全性を高めるための必須アイテムです。ライフジャケットは万が一の場合に水中で浮力を維持し、溺れることを防ぎます。