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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

アイスホッケー

スピード・パワー・インテリジェンスが求められる、エキサイティングスポーツ

アイスホッケーの歴史・沿革

アメリカの四大スポーツの一つであるアイスホッケー。NHLは興奮と熱狂の渦に包まれる。日本では、1966年から日本アイスホッケーリーグが存在(2004年まで)し、その後アジアリーグアイスホッケーにTOPチームは主戦場を移している。

アイスホッケーと言えば、“氷上の格闘技”とも呼ばれるほど、スピード感溢れる試合展開と身体コンタクトが多い競技のイメージがあるが、その歴史をみるとどのような過程をたどってきたのだろうか。

アイスホッケーの起源には諸説ある。そのひとつとして、18世紀にイギリス兵たちがカナダでの長く厳しい冬を過ごすために、凍結した川や湖でホッケーと先住民が行っていたラクロスを組み合わせて楽しんだという説がある。

現代のアイスホッケーの発祥は、19世紀後半のモントリオールでホッケーを氷上で遊んだことと言われている。

このようにアイスホッケーの歴史の出発点の根底には、“冬の楽しみ”という側面がみえる。それが徐々に姿を変えていき、ラグビーなどを参考にルールが整備され、カナダ各地で試合が行われるようになった。19世紀末にはアメリカでも試合が行われ、次第に北米を代表するスポーツとしての地位を高めていく。1917年にはプロ選手によるリーグ戦NHL(ナショナルホッケーリーグ)がスタート。

現在はカナダやアメリカだけでなく、ロシアやスウェーデン、チェコなど世界各国から選手が参加し、世界最高峰の戦いを10月から6月まで繰り広げる。野球(MLB)、アメリカンフッドボール(NFL)、バスケットボール(NBA)と並び、アメリカ四大スポーツの一つに数えられ、世界各国に熱狂的ファンが存在する。

アイスホッケーとオリンピックの歴史もみる。

オリンピックには1920年のアントワープ大会(夏季)から採用され、その後は冬季大会の競技となった。1998年長野大会からはNHLのトップ選手が母国の代表として出場できるようになり、大会で最も人気の高い競技として男子決勝戦が大会のフィナーレを飾っている。オリンピック以外にも、国際アイスホッケー連盟加盟国による世界選手権が毎年開催され、世界一を競っている。

日本でのアイスホッケーの歴史は、始まりは1915年に採り入れられたことによる。そして1923年に初の試合が行われた。1966年に日本リーグが発足、1972年には日本アイスホッケー連盟が設立された。2003年にアジアリーグがスタートし、国際リーグとしての存在感も高まっている。日本代表チームは、1998年の長野冬季オリンピック以降五輪出場はなかったが、2014年ソチ大会、2018年平昌大会に日本女子代表チームが出場し活躍した。

アイスホッケーの概要

アイスホッケーの見どころは、選手たちのスピード感あふれる動きと激しいぶつかり合いだ。

ヘルメットにグローブ、防具で身を固め、スケート靴を履いた選手がフェンスに囲まれたリンクのなかで、スティックでパックを奪い合い、相手ゴールをめざす。攻め上がる時の選手のスピードは時速40~60km、シュートにいたっては時速160kmを超えることもあり、その迫力は想像を超えるものだ。そして男女ともにその迫力は凄まじいものがある。

守備では、相手選手の突進を防ぐためのボディチェック(体当たり)や、身を呈してのシュートブロック、速さと変化のある攻めに20㎏を超える防具をつけたキーパーがゴールを守ったりと、最も速くて激しいスポーツと言われる場面が随所で垣間見える。

アイスホッケーのルール

アイスホッケーは1チーム22人(GK2人を含む)がベンチに入ることができる。試合時間は、20分間のピリオド3セットで、選手交代は自由に行える。体力消耗が激しいスポーツのため、同一のメンバー(フォワード3人・ディフェンス2人)が氷上でプレーするのは長くても1分弱。交代のタイミングなど、選手のパフォーマンスを最大限生かすためのベンチワークも見所のひとつと言える。

また、時には乱闘が起きることもあり、60分間、高いパフォーマンスを保つために、選手たちにはスピードと激しさ、強い精神力のほか、プレーの先見性やインテリジェンスなどが求められる。激しさ、パワー、スピードなどのイメージが強いアイスホッケーだが、展開がスピーディーなため、瞬時の判断力や緻密な戦略などで試合展開が大きく変わるなど、意外性のある見どころが多いのも魅力だ。

【主なルール】
■フェイスオフ
リンク上に設けられたフェイスオフスポットで、両チームの選手が向き合い、審判が落としたパックをスティックで取り合う。試合開始時のほか、プレーが再開されるときは必ず行われる。

■得点
幅5㎝のゴールラインをパックが完全に越えると認めらる。スティックだけでなく体のどの部分に当たって入っても得点になるが、故意に投げたり、スケートで蹴って入れたりした場合はノーゴール。

■オフサイド
パックより先に攻撃側の選手がブルーラインを越えて攻撃ゾーン内に入ること。フェイスオフスポットでゲーム再開となる。

■アイシング
自陣の守備ゾーンから打ったパックが、誰にも触れられず相手のゴールラインを越えてしまうこと。自陣ゴール前まで戻され、フェイスオフによりゲームが再開される。ただし、反則で氷上の選手が少ないほうのチームには適用されない。

■ペナルティ
アイスホッケーはスピードが速くコンタクトも強く、スティックなどの用具も使うことから、危険防止のために多くのペナルティ(反則)が定められている。その程度によって2分、5分、10分間の一時的な退場か、残り試合時間すべて退場という措置がとられる。退場者はオフィシャル席の両脇に設けられたペナルティボックスに入り、悪質な反則については追加の懲戒処分が下される場合もある。

アイスホッケーのコート・用具

【アイスリンク】

アイスホッケーのコート・用具

【用具】
■スケート靴
安全性と機能性を追求し、海洋頻度は多い。スケートの刃はステンレス、刃を支える部分とつま先には強化プラスティックが使用され、スケート靴は、内側は革張りだが、外側は防弾チョッキ用の丈夫な布製である。

■パック
硬質ゴム製で、重さ150~170g、直径76.2㎜、厚さ25.4㎜の円柱形。冷えているほうが滑りやすいことから、試合中、予備のパックは氷の入ったバケツで冷やされている。

■スティック
シャフト(柄の部分)が長さ163cm以内、ブレード(パックをコントロールする部分)は長さ32cm以内で1.5cm以上曲げることは禁止。また、シャフトの先端はグリップエンドなどを着けて安全性を高めている。違反スティックは反則となる。試合中、スティックが破損したり折れたりした場合、プレーヤーは直ちに申告しなければならず、そのまま使ったり拾ったりしたときは反則をとられる。

公式サイト

日本アイスホッケー連盟