笹川スポーツ財団では、2015年6月~7月にかけて、10~19歳の青少年を対象とした『10代のスポーツライフに関する調査』を実施しました。
本調査は、2001年、2005年、2009年、2011年、2013年と実施し、今回は6回目の調査となります。
最新の結果の中からポイントをご紹介します。
- 調査・研究
© 2020 SASAKAWA SPORTS FOUNDATION
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スポーツ政策研究所を組織し、Mission&Visionの達成に向けさまざまな研究調査活動を行います。客観的な分析・研究に基づく実現性のある政策提言につなげています。
自治体・スポーツ組織・企業・教育機関等と連携し、スポーツ推進計画の策定やスポーツ振興、地域課題の解決につながる取り組みを共同で実践しています。
「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。
日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。
笹川スポーツ財団では、2015年6月~7月にかけて、10~19歳の青少年を対象とした『10代のスポーツライフに関する調査』を実施しました。
本調査は、2001年、2005年、2009年、2011年、2013年と実施し、今回は6回目の調査となります。
最新の結果の中からポイントをご紹介します。
運動・スポーツ実施頻度は、およそ3人に1人が週7回以上、7~8人に1人が非実施者。
運動・スポーツ実施率では非実施が13.2%、週7回以上が35.5%であった。非実施者は7~8人に1人、週7回以上は3人に1人程度で推移している。
【図1】運動・スポーツ実施頻度の年次推移(頻度分類別)
資料:笹川スポーツ財団「10代のスポーツライフに関する調査」2015(P.39【図1-2】)
過去1年間に「よく行った」運動・スポーツ種目で、男子では初めて「野球」が3位に後退。
過去1年間に「よく行った」運動・スポーツ種目を性別にみると、男子は1位「サッカー」44.0%、2位「バスケットボール」27.3%、3位「野球」23.0%となり、年1回以上実施と同様、「野球」が初めて3位となった。4~9歳から実施率の高い「サッカー」 との差が10代になって現れていると考えられる。
男子 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011年(n=888) | 2013年(n=886) | 2015年(n=779) | ||||||
順位 | 実施種目 | 実施率 (%) |
順位 | 実施種目 | 実施率 (%) |
順位 | 実施種目 | 実施率 (%) |
1 | サッカー | 40.9 | 1 | サッカー | 45.4 | 1 | サッカー | 44.0 |
2 | 野球 | 27.6 | 2 | 野球 | 25.8 | 2 | バスケットボール | 27.3 |
3 | バスケットボール | 24.3 | 3 | バスケットボール | 24.9 | 3 | 野球 | 23.0 |
4 | ジョギング・ランニング | 17.7 | 4 | ジョギング・ランニング | 20.5 | 4 | ジョギング・ランニング | 17.7 |
5 | 水泳(スイミング) | 15.1 | 5 | おにごっこ | 19.1 | ドッジボール | 17.7 | |
6 | 筋力トレーニング | 14.8 | 6 | 水泳(スイミング) | 18.4 | 6 | おにごっこ | 16.3 |
7 | 卓球 | 11.7 | ドッジボール | 18.4 | 7 | 卓球 | 15.5 | |
8 | ボウリング | 10.7 | 8 | 筋力トレーニング | 15.8 | 8 | 筋力トレーニング | 15.4 |
9 | ドッジボール | 10.5 | 9 | 卓球 | 13.4 | 9 | 水泳(スイミング) | 14.4 |
10 | キャッチボール | 10.0 | 10 | キャッチボール | 12.2 | 10 | バドミントン | 12.6 |
女子 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011年(n=780) | 2013年(n=722) | 2015年(n=707) | ||||||
順位 | 実施種目 | 実施率 (%) |
順位 | 実施種目 | 実施率 (%) |
順位 | 実施種目 | 実施率 (%) |
1 | バドミントン | 19.4 | 1 | おにごっこ | 24.0 | 1 | バドミントン | 24.5 |
2 | バスケットボール | 17.6 | 2 | バドミントン | 23.1 | 2 | おにごっこ | 23.5 |
3 | おにごっこ | 17.3 | 3 | バレーボール | 19.8 | 3 | バレーボール | 20.8 |
4 | 水泳(スイミング) | 17.2 | 4 | なわとび(長なわとびを含む) | 18.6 | 4 | バスケットボール | 19.1 |
5 | ジョギング・ランニング | 16.3 | 5 | ジョギング・ランニング | 17.7 | 5 | ジョギング・ランニング | 17.4 |
6 | バレーボール | 15.5 | 6 | バスケットボール | 17.2 | 6 | なわとび(長なわとびを含む) | 17.0 |
7 | なわとび(長なわとびを含む) | 15.3 | 7 | 水泳(スイミング) | 15.5 | 7 | ドッジボール | 16.5 |
8 | ウォーキング | 13.5 | ドッジボール | 15.5 | 8 | 水泳(スイミング) | 14.7 | |
9 | 筋力トレーニング | 11.8 | 9 | 筋力トレーニング | 14.3 | 9 | 筋力トレーニング | 12.7 |
10 | ドッジボール | 10.3 | 10 | ウォーキング | 12.3 | 10 | ウォーキング | 12.6 |
ぶらんこ | 12.3 |
資料:笹川スポーツ財団「10代のスポーツライフに関する調査」2015(p.47【表1-8】)
運動・スポーツ実施レベルが低いほどメディア(テレビ、PC、スマホ等)の利用時間が長い。
平日における学校の授業や仕事以外でのテレビ視聴やパソコン、ゲーム、スマートフォンなどの日あたりのメディアの利用状況(平日2時間未満)と「運動・スポーツ実施レベル」をみると、「レベ ル0」が29.2%、「レベル」が39.1%、「レベル2」が45.5%、「レベル3」が54.2%、「レベル4」が48.7%となり、運動・スポーツ実施のレベルが低いほどメディアの利用時間が長い状況がうかがえる。
【図2】 平日のメディアの利用状況(運動・スポーツ実施レベル別)
注)学校の授業や仕事以外のテレビ・ビデオ・DVDの視聴、パソコン、ゲーム(テレビ、パソコン、携帯式のゲーム機、携帯電話のゲーム、自宅、友人宅、ゲームセンターでのゲームを含む)、スマートフォンを含む1日あたりの利用時間
資料:笹川スポーツ財団「10代のスポーツライフに関する調査」2015(P.96【図8-4】)
レベル | 基準 |
---|---|
レベル0 | 非実施(0回/年間) |
レベル1 | 年1回以上週1回未満(1~51回/年) |
レベル2 | 週1回以上週5回未満(52~259回/年) |
レベル3 | 週5回以上(260回以上/年) |
レベル4 | 週5回以上、1回120分以上、運動強度「ややきつい」以上 |
スポーツボランティアの実施率は過去最高に。
過去1年間に運動・スポーツ活動の手伝いや世話など、スポーツ活動を支えるボランティア活動(スポーツボランティア)を行ったことがあるかをたずねたところ、「ある」と回答した者は15.0%であり、10代のスポーツボランティア人口は178万人と推計できる。過去10年の推移をみると、13%前後で推移してきたスポーツボランティア実施率が、今回調査では過去最高の15%に達した。
【図3】スポーツボランティア実施率の年次推移
資料:笹川スポーツ財団「10代のスポーツライフに関する調査」2015(p.76【図5-1】)
◆青少年対象
◆保護者対象
『青少年のスポーツライフ・データ2015』
最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。
活用例
スポーツライフ・データ
2015年度