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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

育成母集団の活動実態調査報告書

日本体育協会日本スポーツ少年団では、平成11年6月に「スポーツ少年団育成母集団実態調査(以下、平成11年調査)」を実施した。平成11年調査の結果によると、育成母集団の実態として保護者会や育成会といった後援会的要素が強いといった問題点があげられた。本調査は、現在の育成母集団の活動実態を把握するとともに、平成11年調査からの変化を確認することによって課題を抽出し、育成母集団活動の充実に向けた方策を検討することを目的とした。

調査期間
2014年3月~5月
調査対象
全国の単位スポーツ少年団34,502団
調査方法
郵送方法による質問紙調査
発行
2015年3月

POINT 1

小学生を主な対象とした活動に未就学児も参加している単位団は28.4%
未就学児の参加理由は「体を動かすことが好きになる」が59.2%

単位団における幼児(未就学児)の活動状況をみると、「小学生を主な対象とした活動に未就学児も参加している」(28.4%)が3割弱を占めた。「未就学児を対象とした独自の活動がある」単位団は4.6%にとどまる。未就学児が参加するなんらかの活動があるという単位団は3割強であった。
単位団の活動に未就学児から参加させる理由をみると、「体を動かすことが好きになる」(59.2%)と「団員の増加につながる」(57.5%)が6割弱で最も多くあげられた。次いで、「就学前の早い段階から参加することで体力・運動能力が向上する」(50.3%)、「親子で運動・スポーツができる」(33.3%)が続いた。

POINT 2

育成母集団を有している単位団は6割強
名称は「育成会/健全育成会/育成者会」が最も多い

育成母集団の有無をみると、「ある」と回答した単位団は63.1%、「ない」36.9%であり、育成母集団を有している単位団は6割強であった。
育成母集団の名称をみると、「育成会/健全育成会/育成者会」(24.4%)が最も多く、次いで、「保護者会/保護者の会」(20.0%)、「父母の会/父母会」(19.0%)と続いた。また、「後援会」(9.3%)、「単位団(の名称)と同じ」(8.5%)という回答はそれぞれ1割弱みられた。

POINT 3

育成母集団のメンバー構成は、
「保護者・指導者のみ」が7割を占める

育成母集団のメンバー構成をみると、「保護者・指導者のみ」(69.4%)が7割を占めていた。「保護者のみ」は22.4%、「保護者・指導者・その他」は6.5%であった。

POINT 4

9割以上の育成母集団が
「単位団活動の世話」を行っている

育成母集団が「ある」と回答した単位団に、育成母集団の活動状況を尋ねたところ、「定期」は51.8%、「不定期」は48.2%であった。
育成母集団の活動内容は、「単位団活動の世話」(95.1%)が最も多く、9割以上の育成母集団が行っていた。次いで、「単位団の活動や運営についての会議」(69.0%)、「単位団活動のための財政支援」(61.0%)、「スポーツ少年団への加入促進活動」(55.0%)が続いた。

POINT 5

運営に関する悩みや問題点をみると
「単位団の団員数が年々減っている」が最も多くあげられた

育成母集団の運営に関しての悩みや問題点をみると、「単位団の団員数が年々減っている」(63.8%)が最も多くあげられた。次いで、「指導者の確保が困難である」(23.6%)、「育成母集団の会員数が少ない」(22.7%)、「活動費が足りない」(20.9%)が2割台で続いた。

POINT 6

「育成母集団」に名称変更を希望しない団体は74.2%と
名称変更を検討する団体の25.8%を大きく上回った

「育成母集団」という名称を変更したほうがよいかを尋ねたところ、「今のままでよい」が74.2%で、「変えたほうがよい」(25.8%)を大きく上回っていた。
名称を「変えたほうがよい」理由をみると、「母親だけと誤解/母親以外も参加」(35.6%)が最も多く、「名前の意味・定義がわかりにくい」(31.3%)、「聞きなれない/なじみがない」(10.3%)、「組織・集団・活動内容などがわからない」(9.5%)、「堅苦しい」(7.8%)が続いた。

育成母集団の活動実態調査報告書

全文(PDF:1.53MB)

目次
  • 1. はじめに詳細(PDF:185KB)
  • 2. 調査の概要詳細(PDF:219KB)
    • (1)調査の目的
    • (2)調査対象
    • (3)調査方法
    • (4)調査内容
    • (5)調査期間
    • (6)研究体制・共同研究者
  • 3. 要約詳細(PDF:239KB)
  • 4. 調査結果
    • 4.1 単位団の属性詳細(PDF:307KB)
      • (1)単位団の所在都道府県
      • (2)単位団の所在地域
      • (3)主な活動種目(2種目)
    • 4.2 幼児を対象とした活動の有無詳細(PDF:344KB)
      • (1)幼児(未就学児)の活動状況
      • (2)未就学児を対象とした独自の活動の担当者
      • (3)単位団の活動に未就学児から参加させる理由
      • (4)単位団の活動に未就学児から参加させる理由(種目別)
    • 4.3 育成母集団の構成と役員数詳細(PDF:414KB)
      • (1)単位団の育成母集団の有無
      • (2)育成母集団の名称
      • (3)育成母集団の構成メンバー 団員の保護者
      • (4)育成母集団の構成メンバー 団員の保護者以外の指導者
      • (5)育成母集団の構成メンバー その他
      • (6)育成母集団の構成メンバー 合計
      • (7)育成母集団のメンバー構成
      • (8)単位団 役員数
      • (9)育成母集団 役員数
      • (10)育成母集団 役員数(うち単位団役員も兼ねている役員数)
      • (11)育成母集団 役員の任期
      • (12)単位団に対する育成母集団の位置づけ
      • (13)育成母集団の代表者の単位団での役職や立場
    • 4.4 育成母集団の活動頻度・内容詳細(PDF:505KB)
      • (1)年間の育成母集団の年間活動日数
      • (2)年間の育成母集団の年間活動日数(種目別)
      • (3)育成母集団の活動状況
      • (4)育成母集団の活動内容
      • (5)育成母集団の分類
      • (6)育成母集団活動タイプ別にみたメンバー構成
      • (7)育成母集団活動タイプ別にみたメンバー 合計
      • (8)育成母集団活動タイプ別にみた単位団に対する位置づけ
      • (9)育成母集団活動タイプ別にみた活動状況
      • (10)育成母集団活動タイプ別にみた年間活動日数
      • (11)育成母集団のメンバー構成別にみた活動状況
      • (12)育成母集団のメンバー構成別にみた年間活動日数
      • (13)幼児(未就学児)の活動情報×育成母集団の活動タイプ
      • (14)幼児(未就学児)の活動情報×育成母集団のメンバー構成
    • 4.5 育成母集団活動に関する課題詳細(PDF:374KB)
      • (1)育成母集団の運営に関する悩みや問題点
      • (2)育成母集団の運営に関する悩みや問題点(育成母集団活動タイプ別)
      • (3)育成母集団の運営に関する悩みや問題点(育成母集団のメンバー構成別)
      • (4)「育成母集団」という名称変更の有無
      • (5)「育成母集団」という名称を変えたほうが良い理由
      • (6)「育成母集団」の名称変更に際しての具体的な名称案
      • (7)単位団に育成母集団をつくる計画の有無
      • (8)単位団に育成母集団をつくる計画がない理由
    • 4.6 平成11年度調査との比較詳細(PDF:377KB)
      • (1)有効標本数
      • (2)育成母集団の有無
      • (3)育成母集団のメンバー構成
      • (4)活動の定期性
      • (5)活動内容
      • (6)活動内容による分類
      • (7)育成母集団の構成×活動内容
      • (8)育成母集団の運営に関する悩みや問題点
      • (9)育成母集団をつくる計画がない理由
  • 5. まとめ詳細(PDF:259KB)
  • 6. 調査票詳細(PDF:517KB)
  • 7. クロス集計表詳細(PDF:306KB)

無断転載、複製および転訳載を禁止します。引用の際は本書が出典であることを明記してください。
本事業は、ボートレースの交付金による日本財団の助成金を受けて実施しました。

テーマ

子どものスポーツ

キーワード
年度

2014年度

発行者

公益財団法人 日本体育協会

担当研究者
共同研究者
  • 公益財団法人 笹川スポーツ財団