スポーツクラブや同好会・チーム(以下、スポーツクラブ)への加入率は、調査開始以来2割前後で推移している(2010年調査は18.8%)。加入者のほぼ半数は、「地域住民が中心となったクラブ・同好会・チーム」、つまり地域のスポーツクラブのメンバーである。また、加入者の2割が「民間の会員制スポーツクラブやフィットネスクラブ」に所属している。
週1回以上の定期的運動・スポーツ実施者について、スポーツクラブ加入者と非加入者に分けて実施率の推移を比較すると、スポーツクラブ加入者が微増傾向であるのに対し、非加入者の割合は1996年の26.9%から2010年の42.4%へと大きく増加している(図表2-3)。これは、スポーツクラブに加入していない成人が、週1回以上の運動・スポーツ実施率の増加を牽引していることを示している。いいかえれば、全国で数を増やしている総合型地域スポーツクラブは、定期的なスポーツ参加者の増加にはまだ貢献できていないと推察できる。