笹川スポーツ財団では、2016年6月から7月にかけて「スポーツライフに関する調査」を、全国18歳以上の男女3,000人を対象に実施しました。(今まで20歳以上だった対象者を今回から18歳以上に変更)本調査は、1992年から2年ごとに実施している全国調査で、今回で13回目。過去24年分のわが国成人のスポーツライフの動向を把握することが可能です。最新の結果の中からポイントをご紹介します。
- 調査・研究
© 2020 SASAKAWA SPORTS FOUNDATION
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スポーツ政策研究所を組織し、Mission&Visionの達成に向けさまざまな研究調査活動を行います。客観的な分析・研究に基づく実現性のある政策提言につなげています。
自治体・スポーツ組織・企業・教育機関等と連携し、スポーツ推進計画の策定やスポーツ振興、地域課題の解決につながる取り組みを共同で実践しています。
「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。
日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。
笹川スポーツ財団では、2016年6月から7月にかけて「スポーツライフに関する調査」を、全国18歳以上の男女3,000人を対象に実施しました。(今まで20歳以上だった対象者を今回から18歳以上に変更)本調査は、1992年から2年ごとに実施している全国調査で、今回で13回目。過去24年分のわが国成人のスポーツライフの動向を把握することが可能です。最新の結果の中からポイントをご紹介します。
運動・スポーツ実施率は減少傾向に
過去1年間の運動・スポーツ実施率は、調査を開始した1992年から増加を続け、2012年には週1回以上(59.1%)、週2回以上(49.3%)ともに過去最高の値を記録した。前回(2014年)調査ではそれぞれ57.2%、47.5%と減少に転じ、今回もそれぞれ56.0%、45.1%と減少傾向が続いた。運動・スポーツ実施率は減少局面を迎えたといえる。
【図1】定期的な運動・スポーツ実施率の年次推移
注)2014年調査までは20歳以上を調査対象としているが、2016年調査は18・19歳を追加した。
資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2016 (p.75 【図1-4】)
スポーツボランティアの実施率は減少
過去1年間にスポーツボランティアを行ったことが「ある」と回答した者は全体の6.7%で、2014年調査から1.0ポイント下がった。2010年に8.4%と最高値となってから減少傾向にある。
【図2】スポーツボランティア実施率の年次推移
注)2014年調査までは20歳以上を調査対象としているが、2016年調査は18・19歳を追加した。
資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2016 (p.102 【図6-1】)
男性の6割が「プロ野球」、女性の6割が「フィギュアスケート」をテレビで観戦
過去1年間にテレビで観戦したスポーツ種目は、「プロ野球(NPB)」が53.8%で1位、「高校野球」が48.4%で2位、「フィギュアスケート」が46.2%で3位となった。性別にみると、男性は「プロ野球(NPB)」64.9%、女性は「フィギュアスケート」59.1が最も高い。また、ほとんどの種目で女性より男性の方が高い観戦率を示したが、「フィギュアスケート」(男性33.2%、女性59.1%)「バレーボール日本女子代表試合」(男性38.4%、女性47.1%)「バレーボール日本代表試合」(男性30.9%、女性39.4%)は女性の値が顕著に高かった。
全体(n=3,000) | ||
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順位 | 種目 | 希望率(%) |
1 | プロ野球(NPB) | 53.8 |
2 | 高校野球 | 48.4 |
3 | フィギュアスケート | 46.2 |
4 | サッカー日本代表試合(五輪代表含む) | 45.3 |
5 | マラソン・駅伝 | 43.2 |
6 | バレーボール日本女子代表試合(火の鳥NIPPON) | 42.7 |
7 | 大相撲 | 38.0 |
8 | プロテニス | 36.5 |
9 | バレーボール日本代表試合(龍神NIPPON) | 35.2 |
10 | サッカー日本女子代表試合(なでしこジャパン) | 30.9 |
11 | Jリーグ(J1、J2、J3) | 25.3 |
12 | プロゴルフ | 23.5 |
13 | 格闘技(ボクシング、総合格闘技など) | 19.9 |
14 | メジャーリーグ(アメリカ大リーグ) | 19.7 |
15 | ラグビー | 19.0 |
テレビで観戦した種目はない | 12.0 |
男性(n=1,491) | ||
---|---|---|
順位 | 観戦種目 | 観戦率(%) |
1 | プロ野球(NPB) | 64.9 |
2 | 高校野球 | 53.5 |
3 | サッカー日本代表試合 (五輪代表含む) |
51.0 |
4 | 大相撲 | 42.9 |
5 | マラソン・駅伝 | 42.6 |
6 | バレーボール日本女子代表試合 (火の鳥NIPPON) |
38.4 |
7 | プロテニス | 37.2 |
8 | サッカー日本女子代表試合 (なでしこジャパン) |
33.3 |
9 | フィギュアスケート | 33.2 |
10 | Jリーグ(J1、J2、J3) | 31.7 |
プロゴルフ | 31.7 | |
12 | バレーボール日本代表試合 (龍神NIPPON) |
30.9 |
13 | 格闘技 (ボクシング、総合格闘技など) |
30.7 |
14 | メジャーリーグ (アメリカ大リーグ) |
29.6 |
15 | ラグビー | 24.1 |
テレビで観戦した種目はない | 10.4 |
女性(n=1,509) | ||
---|---|---|
順位 | 観戦種目 | 観戦率(%) |
1 | フィギュアスケート | 59.1 |
2 | バレーボール日本女子代表試合 (火の鳥NIPPON) |
47.1 |
3 | マラソン・駅伝 | 43.7 |
4 | 高校野球 | 43.3 |
5 | プロ野球(NPB) | 42.9 |
6 | サッカー日本代表試合 (五輪代表含む) |
39.6 |
7 | バレーボール日本代表試合 (龍神NIPPON) |
39.4 |
8 | プロテニス | 35.9 |
9 | 大相撲 | 33.1 |
10 | サッカー日本女子代表試合 (なでしこジャパン) |
28.5 |
11 | Jリーグ(J1、J2、J3) | 19.0 |
12 | プロゴルフ | 15.4 |
13 | ラグビー | 14.0 |
14 | メジャーリーグ (アメリカ大リーグ) |
9.9 |
15 | 格闘技 (ボクシング、総合格闘技など) |
9.1 |
テレビで観戦した種目はない | 13.6 |
資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2016 (p.98 【表4-5】)
『スポーツライフ・データ2016』
スポーツライフ・データ2016 全文PDFダウンロード |
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調査の概要 |
調査結果1. 運動・スポーツ実施状況 |
調査結果2. スポーツ施設 |
調査結果3. スポーツクラブ・同好会・チーム |
調査結果4. スポーツ観戦 |
調査結果5. 好きなスポーツ選手 |
調査結果6. スポーツボランティア |
調査結果7. 健康に関する意識と行動 |
用語の解説 |
最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。
活用例