1月17日、TAFISAとInternational Sports-Innovation-Network(SINN-i)が共同で主催する「Mission 2030 Workshop: Innovation in and through Sport for All」がオンラインのウェビナーとして開催されました。Mission 2030 Workshopは今回で8回目を迎え、Mission 2030に関連するさまざまなテーマについて、「スポーツ・フォー・オール」実現に向けた各国の優れた実践事例を共有し、課題解決に向けた議論を行うことを目的に行われています。今回は79の国と地域から300名を超える事前登録があり、時差の関係などもあり、当日は130名近い参加者がウェビナーを視聴していました。
今回、日本からはTAFISA理事でもある、SSF常務理事の玉澤が、スピーカーの一人として登壇しました。当財団が提唱する「地域スポーツ運営組織(Regional Sport Management Organization; RSMO)」のコンセプトと宮城県角田市との取り組み事例について紹介いたしました。
RSMOは、少子高齢化、人口減少で地域スポーツ振興の停滞が危惧されるなか、既存スポーツ推進団体を一元化することで、地域スポーツの課題である人材と財源を集約し、持続可能な地域スポーツの環境整備を目指す取り組みです。
「人と人とが集う交流の機会(集い)」の継続を支援し、地域活動を活性化するコミュニケーション・アプリ「つどエール」を紹介
またプレゼンテーションの最後には日本の「スポーツ・フォー・オール」におけるイノベーションの事例として、日本財団から助成を受けて公益財団法人身体教育医学研究所が開発したアプリ「つどエール」についても紹介させていただきました。
日本以外にも、各国から事例の共有がなされ、とても学びの多いワークショップとなりました。
■TAFISA(The Association For International Sport for All)
スポーツ・フォー・オール(生涯スポーツ、みんなのスポーツ)と身体活動の振興を通して、人々の生きる楽しみ、健康増進はもとより、社会統合や地域開発などの推進を目指すスポーツ・フォー・オール活動の国際統括機関(本部:ドイツのフランクフルト)です。世界170か国・地域に300を越える加盟団体があり、SSFは、1992年設立に設立されたTAFISA-JAPANへの参画を通じて加盟してきましたが、2022年6月のTAFISA総会において「National Member」としてSSF単独で加盟することが承認されました(TAFISA-JAPANへの参画は継続)。
日本の生涯スポーツの推進を目的に、1992年に日本体育協会(現 日本スポーツ協会)、健康・体力づくり事業財団、SSF、日本レクリエーション協会の4団体で日本スポーツ・フォー・オール協議会(TAFISA-JAPAN)を設立し、1993年には千葉でワールドコングレスを、また2012年には東京でTAFISA理事会を開催するなど、TAFISAの活動に様々な形で貢献してきました。現在は、日本スポーツ協会、健康・体力づくり事業財団、SSFの3団体で構成しています。