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国際情報
International information

「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

知る学ぶ
Knowledge

日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

新年のご挨拶

スポーツを通じて社会課題と向き合う

年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。

昨年は第3期スポーツ基本計画の策定がありました。2026年までの5年間で取り組むべき施策として、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーの発展が強く謳われています。

日本スポーツ界の2022年を顧みるに、北京冬季オリンピック・パラリンピックは言を俟たず、ワールドゲームズで日本勢はメダル獲得数33個と大躍進、サッカーワールドカップでの日本チームの活躍など、さまざまな競技団体が個人やチームの育成強化に取り組み、国際舞台で戦える環境を築き上げてきたことが、いい形で現れているのだろうと思います。

一方で、東京2020大会のレガシーとは、トップアスリートが世界で活躍することだけを指すのではありません。

東京2020大会のテーマであるダイバーシティー&インクルージョンのもと、「すべての人が自己ベストを目指し(全員が自己ベスト)」、「一人ひとりが互いを認め合い(多様性と調和)」、「そして、未来につなげよう(未来への継承)」 という3つの基本コンセプトは、いまだ緒に就いたばかりです。

2023年に始まる「運動部活動の地域移行」は、子どものスポーツ環境を整えるきっかけとなり、地域スポーツ推進の在り方にも大きな影響を及ぼす、スポーツ界の大きな転換期となるはずです。

SSFは「行動するスポーツシンクタンク」として、この5年間の施行期間をつぶさに状況観察し、課題点を整理、そのソリューションを提言という形で、国や地方自治体、スポーツ関連団体に提示していくことが重要であると考えています。外部の組織やネットワークを拡充させるネットワーク・オブ・エクセレンスとSSFの一人一人の創意工夫により、スポーツの価値を活用した社会課題の解決、地方創生やまちづくりの実現に邁進してまいります。

 

2023年元旦
公益財団法人 笹川スポーツ財団 
理事長 渡邉 一利