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国際情報
International information

「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

知る学ぶ
Knowledge

日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

新年のご挨拶

新しい世界のためにスポーツができること

2021年の年頭にあたりご挨拶申し上げます。

昨年は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、希望に満ちた幕開けとなったのもつかの間、新型コロナウイルスの感染拡大により社会全体が停滞を余儀なくされました。移動の自由は制限され、人々が集う機会も大幅に減少しました。しかしながらこの惨禍は、個人のつながりや共同体、さらには共同体どうしのつながりの重要性を改めて認識させてくれる契機でもありました。SNSZOOMなどのオンラインツールで励ましあい、情報を交換し、協働し、ときに社会の不正を暴き、分断を貫く連帯の光を曇らせないよう、私たちはともに戦ってきました。

その成果の一つ、異例の速さで開発に成功したワクチンの迅速な製造と公正な分配に向けて対応が進められている現在、スポーツを含む社会活動の回復に対する期待もまた、高まることが予想されます。この機を逃さないよう、SSFは、スポーツの実践を通じてあらゆる人々がつながる、多様性と調和に満ちた「スポーツ・フォー・エブリワン」社会の実現にいっそう注力してまいります。

国内においては、運動・スポーツの重要性についてさらに周知を進めるとともに、20224月に開始される第3期スポーツ基本計画の策定に寄与すべく、調査研究活動の充実に努めます。

国外においては、スポーツ・フォー・オールの国際統轄団体TAFISAをはじめとするさまざまな組織との連携強化を図ります。残念ながら収束したとはいえず、また、いつ再来するかわからないパンデミックに備えて情報交換に努めるとともに、平時の生活がより健やかで心豊かなものとなるよう、スポーツに関する共同研究や、スポーツ界に貢献する人材の共同育成にも力を注いでまいります。

SSFはスポーツを専門領域とするシンクタンクです。しかし、その思考には手足が伴っています。数々の実践を通じ、皆様と手を携えて歩み続けていくことを誓いますとともに、連帯の喜びを分かち合えますことを祈念し、年頭のご挨拶といたします。

公益財団法人 笹川スポーツ財団 理事長 渡邉 一利