11月17日に大分国際車いすマラソン(笹川スポーツ財団協力)が開催されました。第39回目を迎える今回は海外18ヵ国から51人、国内から185人がエントリーしました。
穏やかな天気のなか行われたレースは男子・女子いずれも白熱したものとなりました。クラスT34/53/54男子はスイスのマルセル・フグ選手が、2位の鈴木朋樹選手と4秒の僅差で2年連続8度目の優勝を果たしました。同クラス女子は同じくスイスのマニュエラ・シャー選手が、自身が持つ世界記録を1分以上更新し4年ぶり4度目の優勝を達成したものの、2位の喜納翼選手(日本)、3位のスザンナ・スカロニ選手(米国)のいずれもが本大会前の世界記録を上回るタイムでフィニッシュ。実力が伯仲している選手どうしの競り合いが展開されました。
大分国際車いすマラソンには、「別府大分毎日マラソン」に魅了された地元の車いすの方々の願いを受け、中村裕博士(別府市内の社会福祉法人「太陽の家」理事長)が行った積極的な働きかけと、それに対する大分県の理解があって開催が実現したという経緯があります。
誰かの願いを誰かが支えるかたちで始まった大会。今回のレースの成功の陰でも、大会に賛同する2,000人超のボランティアの方々が円滑な運営を支えていました。
また、笹川スポーツ財団では、大分県障がい者体育協会と2018年5月協定を結び、「SSF地域スポーツイノベーター」を配置しています。イノベーターを中心に、これまでつながりのなかった地域活動支援センターや地域の総合型クラブ、障害者支援施設、就労支援施設など、地域のさまざまな団体・組織どうしが協働し、障害者スポーツの体験会や講演会の開催が実現しました。今後も連携をさらに緊密にし、大分県のスポーツ振興を支援して参ります。
第40回の記念大会である次回は、2020年東京パラリンピック後(2020年11月)に開催が予定されており、パラリンピックで高まった障害者スポーツへの理解や共感を持続させるため、より積極的な情報発信や大会のいっそうの盛り上がりが期待されます。