2019年11月14日、「第26回TAFISAワールドコングレス2019東京」(日程:2019年11月13日~16日/於:都市センターホテル)が幕を開けました。
「TAFISAワールドコングレス」は2年に一度開催されており、世界中からスポーツ・フォー・オール及び身体活動の推進団体や研究者などが、基調講演やディスカッション、事例発表等を通じて、生涯にわたり日常生活の中でスポーツを楽しむ「生涯スポーツ社会」の実現に向けたアイディアを共有・創出する大規模な国際会議です。
日本では、1993年の千葉県での開催以来2回目となり、今回は「スポーツ・フォー・オール 伝統と革新」というメインテーマのもと、スポーツを通じた健康長寿や子どもの身体活動について3日間さまざまな議論が行われます。
日本財団 笹川陽平会長が「ユルゲン・パルム賞」を受賞
右:Dr. Ju-Ho Chang氏(TAFISA会長)
笹川会長によるウエルカムスピーチ
鈴木大地氏(スポーツ庁長官)による基調講演
日本吟剣詩舞振興会の協力による演舞
本日、オープニングセレモニーが行われ、ウエルカムスピーチでは、伊藤雅俊氏(本コングレス組織委員会 会長)、Dr. Ju-Ho Chang氏(TAFISA会長)、Gregoire Junod氏(オリンピック開催都市連合 会長)、Felicite Rwemarika氏 (IOC スポーツアンドアクティブソサエティ委員)が挨拶。
最後に、日本財団 笹川陽平会長(WHOハンセン病制圧大使)より、「日本では高齢化が大きな社会課題となっております。高齢化に伴う労働人口の減少や医療費の財政圧迫といった深刻な危機に直面しています。そこで大切なのは、私たち一人ひとりが健康意識を高め、健康寿命を延ばしていくことではないでしょうか。日本では寿命と健康年齢の差が約10年あるといわれています。この差を縮めることで、高齢者が生き甲斐を持つと共に、長期的な医療費の削減につながるでしょう。つまり、スポーツ・フォー・オールの振興には、高齢化の問題を解決し、社会を革新的に変える可能性があるのです。」と歓迎の言葉を述べられました。
(全スピーチ内容は日本財団公式ホームページをご覧ください。)
なお、笹川会長は、世界のスポーツ・フォー・オール振興の貢献者に贈られる「ユルゲン・パルム賞」*を受賞され、授与式も行われました。
ウエルカムスピーチ後、鈴木大地氏(スポーツ庁長官)による基調講演、日本吟剣詩舞振興会の協力による演舞が披露され、来場者は日本の伝統文化を堪能し大いに盛り上がりました。
渡邉一利SSF理事長(TAFISA-JAPAN副会長)による挨拶
(ウエルカムレセプション)
日本太鼓財団の協力による演奏
(ウエルカムレセプション)
日本ダブルダッチ協会の協力によるパフォーマンス
(ウエルカムレセプション)
本コングレスは11月16日まで開催され、全体セッション、各分科会のほか、「TAFISAワールドコングレス」初の試みとなるオリンピック開催都市連合との合同イベント、ワークショップなども行われます。
*ユルゲン・パルム賞について
TAFISA初代会長(1991年~2005年)である故ユルゲン・パルム(Jurgen Palm)博士の名を冠して創設され、スポーツ・フォ・オール振興に長期間にわたり顕著な貢献をした個人に贈られる章です。受賞候補となるにはTAFISAメンバーによるノミネートが必要で、TAFISA理事会が選考を行います。
■「第26回TAFISAワールドコングレス2019東京」
・日時 令和元年11月13日(水)~16日(土)
・会場 都市センターホテル 東京都千代田区平河町2丁目4-1
・公式サイト https://tafisa-japan2019.jp/jp/
■TAFISA(The Association For International Sport for All)
スポーツ・フォー・オール(生涯スポーツ、みんなのスポーツ)と身体活動の振興を通して、人々の生きる楽しみ、健康増進はもとより、社会統合や地域開発などの推進を目指すスポーツ・フォー・オール活動の国際統括機関(本部:ドイツのフランクフルト)です。世界170か国・地域に300を越える加盟団体があり、SSFは、1992年に設立されたTAFISA-JAPANへの参画を通じて加盟しています。