- 調査・研究
© 2020 SASAKAWA SPORTS FOUNDATION
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スポーツ政策研究所を組織し、Mission&Visionの達成に向けさまざまな研究調査活動を行います。客観的な分析・研究に基づく実現性のある政策提言につなげています。
自治体・スポーツ組織・企業・教育機関等と連携し、スポーツ推進計画の策定やスポーツ振興、地域課題の解決につながる取り組みを共同で実践しています。
「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。
日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。
写真左から
小松 正孝氏(五城目町教育長)
渡邉 彦兵衛氏(五城目町長)
渡邉 一利(笹川スポーツ財団専務理事)
木材に囲まれた和やかな空間の応接室、テーブルは1枚ものの無垢材を使用しているとのこと。
今年で8回目となるチャレンジデーを実施した秋田県五城目町の渡邉彦兵衛町長を、笹川スポーツ財団の渡邉一利専務理事が10月2日に表敬訪問いたしました。
五城目町の庁舎は銅版の屋根とコンクリート打ちっぱなしの近代的な外見です。内部は特産の杉をはじめとする木材がふんだんに使用され、たいへん落ち着ける空間となっており、とても30年前に建設されたように感じないほどモダンな庁舎です。
2007年の秋田わか杉国体(第62回国民体育大会)では、皇族が休憩に利用したこともあるとのお話を渡邉町長からお聞きしました。
五城目町のチャレンジデーで特筆すべきは、昨年対戦した岩手県大槌町との交流です。この2町は2009年にも対戦しており、この対戦を機に交流が始まりました。
東日本大震災の当日、五城目町から高齢のツアー客43人が大槌町のホテルに泊まりました。地震による大きな揺れの後、ホテル従業員の機転で五城目町の一行を沿岸のホテルから町内の集会所に避難させました。ホテルはその後、津波の被害を受け、犠牲になった従業員や消防団員もいたほどでした。
五城目町の一行はその後、集会所で2泊し、震災から3日目に五城目町に戻りました。五城目町ではこの恩を忘れてはならないと救援物資や募金を大槌町に送り、ホテルが営業を再開すると再び宿泊に訪れるなど、今も交流が続いています。
今年のチャレンジデーでは北海道芦別市と熊本県あさぎり町との三つ巴対戦でしたが、7年ぶりの勝利に町が沸いたとのことでした。
当日は、小松正孝教育長も同席いただき、木材の香りとぬくもりのある応接室でのあたたかな訪問となりました。