バレーボールの歴史
バレーボールは、1895年にアメリカのマサチューセッツ州ホリヨーク(Holyoke)で誕生しました。ウィリアム・G・モーガン(William G. Morgan)というフィジカルディレクターが、バスケットボールに似たスポーツを創案しました。彼は、バスケットボールのような競技を屋内でプレーできるスポーツを求めていました。
モーガンが開発した新しいスポーツは、当初「ミントネット」「ミノネット」と呼ばれましたが、後に「バレーボール」と改名されました。初期のバレーボールのルールはバスケットボールに似ていましたが、手でボールを打つことが許され、ゲームの要素も異なっていました。
バレーボールは、アメリカ国内で人気を集め、その後世界中に広まりました。1900年代初頭には、カナダや日本などの国々でプレーされるようになりました。1912年には、国際バレーボール連盟(FIVB)が設立され、バレーボールの国際的な統括団体として活動を始めました。
バレーボールはオリンピック競技としても確立され、1964年の東京オリンピックではじめて正式な種目として採用されました。以後、男女ともにオリンピックの常連競技として位置づけられ、世界中で愛されています。
バレーボールはその素早い展開や戦術的な要素、チームワークを重視する点などから、世界的に人気のあるスポーツとなりました。現在では、さまざまなレベルでプレーされ、プロリーグやアマチュアリーグ、学校やクラブのチームなどで広く楽しまれています。
オリンピックでの日本チームの活躍
- 東京オリンピック(1964年)
東京オリンピックは、日本がはじめてオリンピックを開催した歴史的な大会でした。この大会では、日本のスポーツインフラや都市インフラが大幅に改善され、日本の近代化を象徴するイベントとなりました。日本の選手団は、バレーボール女子で金メダルを獲得し、ほかの種目でも多くのメダルを獲得しました。 - ミュンヘンオリンピック(1972年)
ミュンヘンオリンピックでは、日本の男子バレーボールチームが金メダルを獲得しました。この勝利は、日本の男子バレーボールの隆盛を象徴するものとなりました。
バレーボールのルール
以下は、国際バレーボール連盟(FIVB)の公式ルールにもとづいたルールの概要です。
基本ルール
- チーム構成:
- 各チームは6人のプレーヤーで構成されます。3人が前衛、3人が後衛に位置します。
- 試合中、チームは最大6人の控え選手を使用できます。 - コートのサイズ:
- コートのサイズは18×9mです。
- ネットの高さは男子が2.43m、女子が2.24mです。 - 試合の進行:
- 試合は5セットマッチで行われます。先に3セットを取ったチームが勝利となります。
- 各セットは25点先取で勝利となりますが、最終セット(第5セット)は15点先取で行われます。いずれの場合も、2点差が必要です。 - プレーの流れ:
- サーブで試合が開始されます。サーバーはコートの後ろからボールを打ちます。
- 各チームはボールを最大3回まで触れて相手コートに返せます。ただし、同じ選手が連続してボールに触れることはできません。
- ボールが床に触れた場合、その地点がプレーの終了点となります。 - ポイントの獲得:
- ボールが相手のコートに落ちた場合、そのチームが1ポイントを獲得します。
- サーブがミス(例えば、ネットに引っかかる、アウトになる)した場合、相手チームにポイントが与えられます。 - ローテーション:
- サーブ権を獲得するたびに、チームは時計回りに1ポジションローテーションします。これにより、すべてのプレーヤーがサーブを担当します。 - 反則行為:
- ネットに触れる、相手コートに侵入する、4回以上のボールタッチなどが反則とされます。
- 反則が発生した場合、相手チームにポイントが与えられます。 - タイムアウトと交代:
- 各チームはセットごとに2回のタイムアウトを取れます。タイムアウトは30秒間です。
- 選手の交代はセットごとに最大6回まで可能です。
特殊ルール
- リベロ:
- リベロは守備専門のプレーヤーで、ほかの選手とは異なる色のユニフォームを着用します。 - リベロは前衛のポジションに立てません。また、スパイクやブロックをすることもできません。
関連リンク
Fédération Internationale de Volleyball(FIVB/国際バレーボール連盟)
https://www.fivb.com/
公益財団法人日本バレーボール協会
https://www.jva.or.jp/