ユニホックの歴史・発祥
ユニホックの歴史は、1968年スウェーデンのカール・オーケ・アールクヴィスト氏が考案し、1978年にスウェーデン大使館を通して日本に本格的に導入されたニュースポーツである。
考案当初は、誰でも手軽に出来るレクリエーションスポーツとして導入されたが、その普及理念により、運動量・競技性・意外性などの長所が見出され、幼児、児童、中高年、高齢者はもとより、若者まで楽しめるスポーツとして幅広く普及した。日本でも、気軽にできるスポーツとして、多くの人々がユニホックを楽しんでいると言われている。
ユニホックの概要
ユニホックは、6人ずつのプレーヤーからなる、2チームによってプレーする。競技は、相手チームのゴールにスティックを使ってボールをシュート(ストローク)し得点を競うことと、相手チームのボールを得点させないように防ぐことによって展開される。プレー中はルールに従い、ボールをどの方向にでもパスし、ドリブルし、ヒットすることが可能だ。
競技時間は、前・後半それぞれ10分とし、ハーフタイム2分間の休憩を設け、チェンジコートを行う。ただし、競技時間は、日程、その他の事由により変更が認められる。試合が同点で終了したときは、主催者の判断でPS(ペナルティーストローク)戦やVゴール方式による延長戦、または抽選などによって勝者を決定する。
ユニホックのルール
【違反行為】
ユニホックでは以下の18が違反行為となる。
1. | キッキングザボール:ボールを足で蹴ったり、踏んで変形させること。 |
2. | ハイスティック:スティックのブレード全体を膝より上に上げてプレーすること。 |
3. | スライディングストローク:手や膝を床についたり、寝そべってプレーすること。 |
4. | スローイングザ・スティック:スティックを投げたり、落としたりすること。 |
5. | ハッキングザボール:空中のボールを頭、手又は腕で止めること。また、ジャンプしてボールを止めること。 |
6. | ダブルストローク:フリーストロークをしたプレーヤーが2度続けてボールを打つ(触れる)こと。 |
7. | クラッシング:スティックで相手プレーヤーのスティックを打ったり、押さえたり、持ち上げたりすること。 |
8. | ステップインオフェンス:足などが、相手チームのゴールエリア内に踏み入ったりすること。 |
9. | ステップインディフェンス:足などが、味方チームのゴールエリア内に踏み入ったりすること。 |
10. | チャージング:相手チームのプレーヤーに対して、押す、つかむ、タックルする、蹴るなどの危険な行為をすること。 |
11. | フッキング:相手チームのプレーヤーの股の間にスティックを入れてプレーすること。 |
12. | スティックインゴール:スティックをゴール内に入れてプレーすること。 |
13. | プッシングザゴール:ゴールポストを動かしたり、握ってプレーすること。 |
14. | オーバーザエリア:ゴールエリアを斜めに横切ったり、ゴールを飛び越えること。 |
15. | ファウルスティック:グリップエンドを膝より下に下げてプレーすること。 |
16. | シャフトボール:膝より上のボールをシャフトで操作すること。 |
17. | オーバータイム:フリーストローク、ペナルティーストロークを行うプレーヤーが、レフリーの合図から3秒以上経過してプレーすること。 |
18. | オブストラクション:その他、危険な行為、及び相手チーム・レフリーに対して暴言を吐くなどの行為。 |
ユニホックのコート・道具
【コート】
コートは、高さ18~40cmの協会認定のフェンスに囲まれた縦20~30m、横10~15mとする。
フェンスがない場合は、代わりのものをフェンスとして用いる。また、ラインだけでも競技ができる。
【用具】
■スティック
協会認定品のスティックを用い、頭部の両面(ブレード)を使用してプレーしする。
■ボール
協会認定品のプラスチック製の外覆のみで出来た26個の穴の開いたボールを使用する。
■ゴール
横100~105cm×高さ90cm×奥行き45~50cmで、上部があるものは奥行き5cmの協会認定品を使用する。
■フェイスガード
連盟が推奨するものを、ゴールキーパーはもちろんのこと、フィールドプレーヤーも使用することが望ましい。