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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

トレッキング

トレッキングとは

トレッキングとは、山登りや山歩きを楽しむアクティビティで、山中を散策しながら景観や動植物などの大自然を味わうものです。山登りとの違いは、必ずしも登頂を目指すわけではないことです。道中で山頂を通過することはあっても、それを主たる目的にはしていません。

同じ自然散策を表すハイキングとの違いは、ハイキングの場所は山中に限らないことです。また、ハイキングの場合は、ハイキングコースなどが整備されていることも多く、比較的穏やかな道のため、軽装でも気軽に楽しめます。

トレッキングはあくまでも徒歩で山を散策することを指すため、クライミング技術が必要となるハードな登山はありませんが、ヒマラヤトレッキングのように体力やスキルを必要とする場合もあります。装備も登山に準じたものが求められることも多いでしょう。

また、山歩き以外にも、渓流沿いを歩く「リバートレッキング」や、スノーシューを履いて雪山を歩く「スノートレッキング」など、さまざまなトレッキングがあります。

世界各国でのスポーツとしてのトレッキング

トレッキングは、世界各国で楽しまれています。歴史的には、トレッキングは冒険や探検の一環として始まりましたが、現代では健康やアウトドア活動としての側面も重要視されています。

  • ヨーロッパでは、アルプス山脈やピレネー山脈、スコットランドのハイランドなど、多くのトレッキングルートが存在します。これらの地域は、歴史的に登山やトレッキングのメッカとして知られています。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、登山はロマン主義の影響を受けてロマンチックな活動とみなされ、アルプスの登山愛好家たちによって発展しました。
  • アジアでは、ヒマラヤ山脈をはじめとする多くの高山がトレッキングの舞台となっています。ヒマラヤでは、エベレストやアンナプルナなどの有名な山々がトレッキングの目的地となっています。ネパールのシェルパたちは、登山ガイドとして世界的に有名で、多くの人々が彼らの導きでヒマラヤのトレッキングを楽しんでいます。
  • 北アメリカ:北アメリカには、ロッキー山脈やアパラチア山脈など、多くのトレッキングルートがあります。これらの地域では、国立公園や森林保護区などが人気のある目的地として知られています。アメリカの国立公園制度は、トレッキングを通じて自然を楽しむ文化を育みました。
  • オセアニア:オセアニアでは、ニュージーランドのトレッキングが特に有名です。ニュージーランドでは、トランスアルプスやフィヨルドランドなどの壮大な景色を背景にしたトレッキングが楽しめます。また、オーストラリアのグレート・ウォーキング・トラックやタスマニアのオーバーランド・トラックなど、多くの有名なトレッキングルートも存在します。

トレッキングの道具

トレッキングの初心者が準備すべき装備や道具は、安全性と快適性を確保するために重要です。以下は、初心者がトレッキングに必要な主な装備や道具です。

  • シューズ:トレッキングシューズは、足首をしっかりとホールドし、足裏を保護するために重要です。適切な靴は、しっかりとしたソールと防水性があり、長時間歩く際に快適で安定した歩行をサポートします。
  • リュックサック:トレッキング中に必要なものを持ち運ぶために、十分な容量のリュックサックが必要です。軽量かつ耐久性のある素材で作られたものが理想的です。リュックサックには、水、食料、防寒着、地図、コンパス、応急処置キットなどの必需品を準備しましょう。
  • 適切な衣服:トレッキングに適した衣服は、天候や気温の変化に対応できるように選ぶ必要があります。速乾性のあるウィッキング素材や防風・防水のジャケット、保温性のある中間層などがおすすめです。また、適切な帽子や手袋、サングラスも必要です。
  • 水と食料:長時間のトレッキング中は、水分補給と栄養補給が重要です。水筒や給水袋、携帯可能な飲料やスナックを持参しましょう。長時間のトレッキングには、エネルギーバーやナッツ、ドライフルーツなどの持ち運びやすい食品が役立ちます。
  • 地図とコンパス:トレッキングルートや地形を理解するために、地図とコンパスを持参しましょう。GPSやスマートフォンのアプリも便利ですが、バッテリーが切れる可能性があるため、地図とコンパスは重要なバックアップとなります。
  • 応急処置キット: 小さなけがやトラブルに備えて、応急処置キットを携帯しましょう。包帯、ばんそうこう、消毒液、痛み止めなどが含まれています。

これらの装備や道具を備えてトレッキングに挑むことで、安全かつ快適に山や自然を楽しめます。また、トレッキングを楽しむ上での安全な行動や山でのマナーも十分に学び、心構えを持って挑戦しましょう。

関連リンク

特定非営利活動法人日本トレッキング協会
https://www.j-trek.jp/

公益社団法人 日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)
https://www.jma-sangaku.or.jp/