タッチラグビーの歴史・沿革
タッチラグビーは、元々リーグラグビーの“ウォーミングアップ用”として考案されたものである。1960年代のことで、ここから独立した種目として発展した。
このことから、1960年代にオーストラリアで発祥したスポーツである。ウォーミングアップとして、つまり試合前に行っていたので、当然ケガをしていはいけないところがタッチラグビーの出発点であるため、安全性が高いことが特徴だ。激しい身体的コンタクトはない。タックルの代わりにタッチをする、という特性がある。オーストラリアでは主に「タッチ・フッティ (Touch Footy) 」と呼ばれている。ニュージーランドや米国などで盛ん。
日本には1988年に、元早稲田大学ラグビー部コーチの口元周策氏(現・ジャパンタッチ協会代表理事)によって紹介された。1989年7月には日本タッチ協会(現:一般社団法人ジャパンタッチ協会)が設立され、国内での歴史の幕を開けた。
安全な競技でもある為、子どもや女性にも人気である。
タッチラグビーの概要
1チームにつき選手は最高 14 人。グラウンドでのプレイヤーは6人で、いつでも自由に交代可能。タックルやスクラムなどはなく、パス主体のゲームとなる。
コイントスを行い、勝ったチームからの攻撃でゲームが始まる。攻撃側はまず、グラウンド中央でボールをタップしてから、後方へのパスやランニングを組み合わせてボールを進め、相手のトライエリアへのタッチダウンを目指す。
守備側はボールの進行を止めるため、ボールキャリアーの身体へのタッチを試みる。タッチが発生した場合は、ボールキャリアーはその場でロールボールを行い、プレーを再開する。守備側は、ロールボール地点から5mバックしなければいけない。攻撃側が6回タッチを受けると、攻撃権が相手側に移動し、攻守交代となる。また、インターセプトして攻撃に転ずることもある。
タッチラグビーには特に決められたルールは存在しない。子どもたちの自主性、自由な発想を育ている意味もある。また、勝敗もなく結果がすぐにわかるものでもない。それぞれが自分の嗜好にあったものを体験することで、生涯学習の1つとして人生経験を豊富にする活動だといえる。
タッチラグビーのルール
ルールの詳細はジャパンタッチ協会のWebサイトに掲載の「タッチラグビー国際協会ルールブック」を参照してください。
【主な反則】
・フォワードパス:前方にパスを投げること。
・ボールトゥグラウンド:ボールを地面に落とすこと。
・オフザマーク:タッチされた場所とは違う場所でロールボールを行うこと。
・オフサイド:タッチの後、守備側の全プレイヤーはタッチの位置から5m後退しなければならないが、後退せずに再びタッチすること。
タッチラグビーのコート・用具
【コート】
幅30~50m、長さ50~70mの長方形。
【ボール】
通常のラグビーボールより一回り小さい。
公式サイト
一般社団法人 ジャパンタッチ協会