テニスの歴史・沿革
▲非常に長い歴史を持つ
▲生涯スポーツとしても大人気
テニスの起源は紀元前3000年まで遡るといわれており、その歴史は進化しながら現代の形となった。
テニスは、古代エジプト時代にチニス「TINNIS」またはタミス「TAMIS」と呼ばれていた町で行なわれていたボールゲームのひとつ、という説があるほど古い歴史がある。一般的には、11世紀のフランスで考えられた「ジュ・ドゥポーム」(手の平のゲーム)がテニスの原形と考えられている。
日本へのテニスの伝来は、明治初頭の1874年ごろに横浜、神戸などの外国人居留地に持ち込まれたのが始まりである。横浜の山手公園内のテニスコート入り口に、「日本庭球発祥之地」の記念碑がある。しかし、本格的に全国に普及するには至らなかった。それよりもゴムボールによる軟式テニス(現ソフトテニス)が1890年ごろに日本で考案された、急激に全国の学校に広がった。
テニスの組織的活動が始まったのは、国内のテニスを統括する日本庭球協会(現・財団法人日本テニス協会)が創設された1922年からとなる。そして同年全日本選手権が男子で始まり、競技スポーツとして大きく成長していくことになる。
テニスの概要
テニスとはどんなスポーツか?瞬発力とスタミナが求められるスポーツである。
瞬発力とスタミナの両方が必要とされる競技である反面、若年層から老年層まで幅広い世代で親しまれているため、生涯スポーツの代表とも言われている。そのため、日本国内だけでもテニス人口非常に多く、世界でも多くの競技者・愛好者がテニスを楽しんでいる。
テニスのルール
【種類】
テニス競技の種類は、1対1で行なうシングルス、2対2で行なうダブルスとがある。国内の大会では、小学生大会、中学生大会、高校生大会、大学生大会、そしてプロ選手、アマチュア選手が出場する一般大会があり、18歳以下、16歳以下、14歳以下、12歳以下と年齢別大会(35歳以上から75歳以上まで5歳刻みで男女30種目)など幅広くカテゴリー別に開催されている。
【競技方法】
通常3セットマッチで行なわれ、2セット先取したプレーヤー(または組)が勝者となる(5セットマッチの場合は3セット先取)。セットはゲームにより、ゲームはポイントによりそれぞれ構成されている。プレーヤーが第1ポイントを取ると「15(フィフティン)」、第2ポイントを取ると「30(サーティ)」、第3ポイントを取ると「40(フォーティ)」と呼ばれる。第4ポイントを取ると「ゲーム」と呼ばれそのゲームを得ることができる。ちなみに0のことは「LOVE(ラブ)」と言う。
双方が3ポイントずつ取った場合は「デュース」となり、次のポイントを取ると「アドバンテージ」と呼ばれ、さらに続けて次のポイントを取るとそのゲームを得る。「アドバンテージ」で相手プレーヤーが次のポイントを取った場合、スコアは再び「デュース」となる。デュース後連続して2ポイント取ったプレーヤーがそのゲームを得ることになる。
そして、先に6ゲームを取ったプレーヤーがそのセットを得る。ただし相手に2ゲーム以上の差をつけなければいけないので、2ゲーム差になるまでゲームは続くことになる。しかし、試合が長くなることを考慮し、ゲームカウントが6対6の場合は、タイブレークスコアリング方式(7ポイント先取したプレーヤーがゲームを得る。ただし2ポイントの差がつくまで続ける)を採用して試合を行なう場合もある。
セットが1対1になった場合は第3セット(ファイナルセット)を行ない、そのセットを取ったプレーヤーがこの試合の勝者となる。