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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

水泳

水泳の歴史

水泳は古代から存在し、古代エジプトや古代ギリシャ、古代ローマの時代から文献や壁画にその描写が見られます。古代オリンピック競技のひとつとしても水泳が行われていたことが知られています。

近代の水泳競技の始まりは、18世紀後半から19世紀初頭にかけてのヨーロッパでの海水浴の流行と関連しています。19世紀中頃には、水泳競技が公式なスポーツとして認知され、各国で競技会や大会が開催されるようになりました。

水泳競技の国際的な統括団体である国際水泳連盟(FINA)は1908年に設立され、世界的な水泳競技の発展に貢献しています。FINA主催の水泳世界選手権やオリンピック競技の水泳競技は、世界的な注目を集める大会となっています。

日本でも古代から水泳は行われており、古事記や日本書紀には、神話や伝説の中で水泳に関する記述が見られます。

近代の水泳競技は、明治時代に西洋の文化が導入される中で発展しました。1873年には、東京の芝浦海岸で日本ではじめての水泳大会が開催されました。その後、水泳競技は学校教育やスポーツとして普及し、競技人口が増えていきました。

日本水泳連盟は1924年に設立され、日本の水泳競技の発展に寄与しています。日本の水泳選手は国際大会で多くのメダルを獲得し、世界的にもその実力を認められています。

水泳競技の種目

  • 自由形(フリースタイル):参加者は自由なスタイルで泳ぎます。通常は前 crawl 、backstroke、または side stroke のいずれかで泳ぎます。この競技の特徴は、泳ぎ方や腕の振り方に制限がないことです。
  • 背泳ぎ(バックストローク):参加者は背中を上に向け、後ろ向きに泳ぎます。通常は腕を交互に回転させ、脚を蛇行させながら進みます。
  • 平泳ぎ(ブレストストローク):参加者は胸の前で手を組み、両脚を同時に蹴って泳ぎます。この競技は脚のキックが特に重要です。
  • バタフライ:バタフライは身体全体の波打ち運動と特徴的なダイビングモーションを伴う泳ぎ方です。通常は両腕を同時に水中に入れ、同時に上げる動作が特徴です。
  • 個人メドレー:4つの異なる泳法(バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形)をひとつのレースで泳ぎます。通常の順序はバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形です。
  • リレー:4人のチームが順番に泳ぎ、次の選手は前の泳者が壁にタッチするまでスターティングブロックから足を離してはいけません。一般的なリレー競技には4x100mフリーリレー、4x200mフリーリレー、4x100mメドレーリレーがあります。

以上が一般的な水泳競技の種目ですが、ほかにもさまざまなバリエーションや長距離レース、障害物競技などが存在します。

水泳の健康効果

水泳は全身の筋肉を使う有酸素運動であり、健康に対する多くの利点があります。

  • 心臓血管への効果:水泳は心臓と血管の健康を改善するのに役立ちます。有酸素運動としての水泳は心拍数を上げ、血液循環を促進し、心臓の強化につながります。また、水の中での運動は身体への負荷が少なく、関節への負担が少ないため、心臓や血管に対する安全な運動といえます。
  • 筋力と筋持久力の向上:水泳は全身の筋肉を均等に鍛えられます。特に背筋、腹筋、腕、背中、脚などが鍛えられます。水の中での運動は抵抗がかかりますが、同時に浮力もあるため、筋肉に負荷をかけながらも関節への負担が少ないという利点があります。
  • ストレス緩和:水泳はリラックス効果があり、ストレスを軽減するのに役立ちます。水中での運動は心地よい環境であり、水の抵抗や流れる音、水の温度などがリラックス効果をもたらします。また、水泳中にリズミカルな呼吸を行うことで、呼吸を整え、リラックス状態に入りやすくなります。
  • 体力と持久力の向上:水泳は持久力を高めるのに効果的です。長時間水中で泳ぐことで、体力や持久力が向上し、徐々に泳げる距離が伸びていきます。
  • 関節の柔軟性の向上:水泳は関節の柔軟性を高める効果があります。水中での運動は関節に負担をかけずに広い範囲で動かせるため、関節の柔軟性を維持・向上させることができます。

関連リンク

公益財団法人 日本水泳連盟
https://swim.or.jp/

一般社団法人 日本パラ水泳連盟
https://paraswim.jp/