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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

ソフトテニス

世界に羽ばたけ! 日本で生まれたソフトテニス

ソフトテニスの歴史と沿革

ソフトテニスは127年(2011年現在)の歴史を誇る日本で生まれ育った大衆スポーツです。明治初期に日本に伝来した近代テニス(ローンテニス)を基に、ゴムボールを使用する日本独特のテニス(軟式テニス)として考案され、当時、日本の体育界の先覚者だった坪井玄道氏らによって1884年(明治17年)、東京高等師範学校(現筑波大学)において行なわれたのが始まりとされています。

その後、多くの大学や社会人、中学等において軟式テニスは積極的に行われ、全国的普及がなされ、大正13年「日本軟球協会」が全国統括機関として発足しました。1992年(平成4年)には100年以上続いた名称が「軟式庭球」から「ソフトテニス」に改められました。1993年(平成5年)にはシングルスの採用とサービス、ポジション、ファイナルゲームなどの変更を柱とした国際競技規則が制定され、その後、規則は2004年(平成16年)に一部、改定されています(*)。

ソフトテニスは現在、競技スポーツとしてだけでなく、老若男女問わず幅広い年齢層が楽しめる生涯スポーツとしても普及・定着し、特に小・中・高校生を中心とした多くのジュニアに親しまれているスポーツです。

■ 国際化
日本ソフトテニス連盟はソフトテニスの発展のため国際的な普及活動にも力を注いでいます。韓国・中華台北とともに東南アジアへの普及活動も積極的に行い、1956年(昭和31年)からはアジア選手権大会を開催しています。さらに、アメリカ・ヨーロッパ・アフリカ・南アメリカ等世界各地でも普及活動を行っています。

1974年(昭和49年)には「国際軟式庭球連盟」が結成され、国際大会も増えています。1975年(昭和50年)には「第1回軟式庭球世界選手権大会」がハワイで開催され、2007年(平成19年)の第13回大会(韓国)にはヨーロッパ13ヵ国を含む、42の国・地域が参加しています。アジア競技大会には1990年(平成2年)の北京大会で初めて公開競技として採用され、1994年(平成6年)の広島大会から正式競技となっています。また、2009年(平成21年)には第1回国際ジュニア大会が三重県四日市市で開催されました。現在は、オリンピック大会への参加を目標にさらなる普及活動が進められています。

(*)詳しくは『ソフトテニスハンドブック』をご参考ください。日本ソフトテニス連盟ホームページより購入できます。

ソフトテニスの競技方法・ルール

ソフトテニスは、ネットをはさんで相手と向かい合い、ラケットでボールを打ち合い、ポイントを競います。自分のコートに飛んできたボールをノーバウンド(コートに一度もつかない状態)か、ワンバウンド(コートに一度だけついた状態)で返します。

ソフトテニスのマッチにはダブルスとシングルスがあり、対戦方法としては個人戦と団体戦があります。マッチは、ダブルスでは7ゲームマッチ(4ゲーム先取で勝利)か9ゲームマッチ(5ゲーム先取で勝利)、シングルスでは5ゲームマッチ(3ゲーム先取で勝利)か7ゲームマッチで行われるのが一般的です。

1ゲームは4ポイント先取です。ただし、ファイナルゲーム(3G-3G又は4G-4G)だけは7ポイント先取で行います。カウントのとり方は、0(ゼロ)、1(ワン)、2(ツー)、3(スリー)と簡単に誰にでも分かりやすくなっています。

ソフトテニス用語集 (日本ソフトテニス連盟編)

ソフトテニスの試合の見どころ

● ダブルス
ソフトテニスのダブルスの魅力は、ラリー(球の打ち合い)が続くことと、ペアを組む2人のプレーヤーのコンビネーションの妙技にあります。まず、ラリーの見どころはシュートボール(速いボール)での打ち合いの迫力はもちろん、ロビング(山なりのゆるいボール)やショートボールを織り交ぜた多彩な攻撃や、スマッシュやボレーなどの華麗なネットプレーが挙げられます。

コンビネーションはパートナー同士が互いにカバーし合うだけでなく、相手陣形を崩すような配球をしたり、ポジション取りを変えたりすることによって味方のプレーヤーがポイントしやすいようにしたり、相手のミスを誘ったりすることもあります。各選手の個々の動作に注目すると、またひと味違った競技の楽しみ方ができるでしょう。

● シングルス
シングルスでは、対戦する両プレーヤーの敏捷性や巧緻性、パワーや状況判断力、プレッシャーへの抵抗力、集中力などが勝敗の鍵になります。

ソフトテニスの道具・コート

● ボール :
・白色または黄色のゴム製品
・重さ 30~31g
・直径 6.6cm(±0.1cm)

● ラケット :
・フレームはいかなる材質、重量、寸法、形状であってもよい。
 (財)日本ソフトテニス連盟の公認マークが必要。

● コート(ダブルス) :
・ラインはコートに含まれる

硬式テニスとソフトテニス(軟式テニス)との違い

  硬式テニス ソフトテニス
歴史 フランス発祥 日本発祥
ボール ・厚くて硬い、球状のゴムの表面にフェルトが貼られている
・反発力が強く、よく弾む。弾んだ後のスピードも速い
・軽くて柔らかい、薄いゴム製。中には空気が入っていて、空気が抜けたら空気を入れて使う。
・ボールは、打った直後の初速が速いが、特にバウンド後は急激に減速する。
ラケット

・強い衝撃に耐えられるつくり。
・重量は250~340g。ガットのテンションは40~60ポンド。

・180~270gと比較的軽い。テンション25~30ポンド。
・フレームも細い。
・スイングスピードは硬式テニスより早くなる傾向
コート サイドラインが、シングルスラインとダブルスラインの2本ある。 内側のサイドライン(硬式のシングルスライン)はサービスラインまでで切れていてサービスサイドラインと呼ぶ。
ネット 高さ91.4cm
センターベルトあり
高さ107cm
センターベルトなし
カウント 0(ラブ)、15(フィフティーン)、30(サーティー)、40(フォーティー)、ゲーム 0(ラブ)、1(ワン)、2(ツー)、3(スリー)、ゲーム

お問い合わせ先

財団法人 日本ソフトテニス連盟
〒150-8050 東京都渋谷区神南1-1-1 岸記念体育館内3F
TEL: 03-3481-2366 FAX:03-3481-5055

【参考】
ソフトテニスTV