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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

ソフトボール

安全で扱いやすい大きなボールで、子どもからシニアまで幅広く楽しめる

ソフトボールの歴史・沿革

ソフトボールの歴史・沿革

ソフトボールの起源は、12~13世紀にイギリスで行なわれたクリケットと考えられている。その後、ベース・ボールがアメリカに伝えられ、野球を基に考案された古い歴史をもつ。

ソフトボールは、野球場よりも小さめの競技場、大きくて柔らかいボールの使用など独自のルールがある。野球が盛んだったアメリカで19世紀末、冬季の練習用に考案された。当時は、プレーグランドボールやインドアベースボールという名称で誕生した。
そして、1926年にコロラド州アマチュア・ソフトボール協会が設立されたのを機にソフトボールという名称が広がっていった。

1934年にはソフトボールの統一ルールもつくられ、以来、安全性も高く、年齢や性別に関わらずプレーしやすいソフトボールは世界的に普及していった。

1951年には国際ソフトボール連盟(ISF)が設立され、1965年に第1回世界女子選手権大会が、翌66年には第1回世界男子選手権大会が開催され、世界的広がりをみせた。オリンピックには1996年のアトランタ大会から女子の正式種目となった。アメリカ、日本が強豪国として知られる。

ソフトボールの歴史・沿革

日本におけるソフトボールの歴史は、日本にソフトボールが伝わった1921年(大正10年)が始まりだ。アメリカ留学から帰国した東京高等師範学校の大谷武一教授が、学校体操科の遊戯として紹介したことと言われている。1927年には正式に学校体育の種目に採用され、1946年には大阪府下の12校の女子チームによって日本初の大会が開催された。

日本でソフトボールは、学校のクラブ活動や地域のレクリエーションなど、身近な存在として普及していった。

1949年には日本ソフトボール協会(JSA)が日本軟式野球連盟から分離独立する形で設立され、さらに第1回全日本女子選手権大会も開催された。JSAが主催する「日本ソフトボールリーグ」は女子が1968年、男子が1972年にスタートしている。

国際的には1951年、ISFに加盟以降、女子代表が世界選手権などに出場するようになると、以来国際大会で日本は好成績をおさめる。特に女子は、オリンピックの正式種目となった1996年アトランタ大会に出場して4位入賞、その後は2000年シドニー大会で銀メダル、2004年アテネ大会で銅メダル、2008年北京大会では念願の金メダルを獲得。また、男子代表も2000年の第10回世界男子選手権で準優勝するなど、男女とも世界のトップレベルを誇っている。

ソフトボールの概要

ソフトボールのルール

野球に類似した競技方法で、2つのチームが攻撃と守備に分かれ、規定回数内(正式試合では7回)で攻守交替しながら得点を競う。投手が速いボールを投げることが認められているファストピッチゲームと、適度に遅いボールを投げるように定められているスローピッチゲームの2種類があり、ルールも少し異なる。

ソフトボールのルール

ソフトボールのルール

【ダブルベース】
ソフトボール独自のルールのひとつで、一塁にダブルベースを置いてプレーする。野球よりも塁間 (18.29m)が短いソフトボールでは一塁でのクロスプレーが多く、打者走者と野手との接触によるケガ発生のリスクが高いことから、ケガ防止のために考案された。1987年のISFルール委員会で提案、可決され、1994年の世界女子ソフトボール選手権大会から使用され、1997年からJSAルールにも採用されている。

ベースの大きさは38.1cmx76.2cmで、白色のベースをフェア地域に、オレンジ色のベースをファウル地域に固定して使用する。基本的には白色ベースを使用するが、内野ゴロなどでクロスプレーが予想される場合は原則として、打者走者はオレンジ色のベースを走り抜け、守備側は白色ベースを使うことでクロスプレーを回避する。

【タイブレーカー】
ソフトボールの正式試合において規定の7回終了時点で同点の場合、勝敗を早く決定するため8回表から採用されるルールである。7回最後に打撃を完了した選手を二塁走者とし、次打者が打席に入り、無死二塁の状況からゲームをスタートする。8回裏も同様に行い、勝負が決するまで同じ方式を続ける。ISFが初めてこのルールを採用した1987年では延長10回からの採用だったが、2002年のルール改正で8回からとなった。

ソフトボールのコート・用具

【競技場】
ソフトボールでは本塁から外野フェンスまでの距離は一定が基本である。距離の規定はISFルールでは2002年の改正以降、女子220フィート(67.06m)以上、男子250フィート(76.20m)以上となっている。

投手・捕手(投手板から本塁まで)の距離は2002年のISFルール改正以降、女子43フィート(13.11m)以上、男子46フィート(14.02m)に規定されている。また、投手板として半径8フィート(2.44m)のピッチャーズサークルがあり、マウンドはなく平坦である。

ソフトボールのコート・用具

ソフトボールのコート・用具

【ボール】
大きさ(円周)は30.2cm~30.8cm(12インチ)。色はISF主催大会では2002年から、黄色に赤ステッチ(革の部分が黄色で縫い目の部分が赤色)のイエローボールが使用されている。JSAでも、2002年の日本女子ソフトボールリーグ1部でイエローボールが使用されて以降、イエローボールを使用する大会が増えている。

ソフトボールのコート・用具

【バット】
長さは86.4cm (34インチ)以内、重さは1077g (38オンス)以内、太い部分の直径は5.7cm。材質は金属が主流だが、他に木、竹、カーボン、合金、セラミックなど各種存在する。

公式サイト

日本ソフトボール協会

日本ソフトボール協会