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国際情報
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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

セパタクロー

アクロバティックなプレーが魅力、アジア生まれの豪快スポーツ

セパタクローの歴史と沿革

「セパ」はマレー語で「蹴る」、「タクロー」はタイ語で「ボール」を意味します。2つの言語が合わさった「セパタクロー」は、9世紀から東南アジア各国で行なわれてきた歴史と伝統あるスポーツです。その名の通り足や腿(もも)または頭を使い、ボールを相手コートに蹴り入れます。アタックスピードは世界クラスで時速140kmもあり、からだの柔軟性やバランス、高度なボールコントロールが要求されるスポーツです。

1965年に東南アジア競技大会(現在SEA Games)の競技種目に採用されたのを機に、アジアセパタクロー連盟が設立されました。ネットをはさんでボールを蹴りあう現在のスタイルにルール統一されたのもこの年からです。1990年の第11回北京アジア大会からは、アジア競技大会の正式種目となり、1988年の国際セパタクロー連盟設立以後は、アジアだけではなく、南・北アメリカ、オセアニア、ヨーロッパ大陸と世界的な広がりをみせています。女子種目も1997年から世界選手権大会とアジア競技大会の種目に加わりました。

日本では、1989年に日本体育協会主催の国際スポーツフェアにタイ、マレーシア、インドネシア、シンガポールの4ヶ国を招待してのセパタクロー国際大会を開催した際、招聘に関わった衛藤瀋吉(当時亜細亜大学学長)、笹原正三(当時国際レスリング連盟副会長)、平野信昭(当時日本社会人レスリング連盟副会長)の3氏が発起人となり、日本セパタクロー協会が設立されました。同年、アジアセパタクロー連盟及び国際セパタクロー連盟に加盟。その後、1997年に日本オリンピック委員会の承認団体となりました。

近年は競技人口も増加傾向にあり、全日本選手権大会には50を超えるチームが参加するまでになりました。競技の難易度が高いため、競技者は大学生、社会人が主力で、小中高校生の競技者は少なく、競技者は数千人に止まっていますが、競技の普及と競技人口の拡充をめざし、鋭意努力を続けています。

セパタクローの競技方法と主なルール

ゲームは前衛2人、後衛1人の3人が1組(レグ)となり、サーブ権を得たレグのクォーターサークルにいる選手が、サービスサークルにいる選手(テコン)にトスしたボールを蹴って相手コートに入れることから、ゲームが始まります。

ルールはバレーボールに似ていますが、以下の点が大きく違います。

  • 腕や手を使ってはいけない
  • 1人で3回続けてボールをタッチできる
  • 守備位置のローテーションはない

フォルト(ファール):主なフォルトは以下のとおり

  • センターラインを踏み越したとき
  • タッチネットしたとき
  • オーバーネットしてボールにタッチしたとき
  • 連続して4回以上ボールにタッチしたとき
  • ボールが手や腕に触れたとき
  • サーブボールがネットを越えなかったとき
  • サーブボールが相手コートの外に落ちたとき
  • 不必要に選手が試合を遅らせたとき

得点とサーブ権:以下のとき得点1点とサーブ権が与えられる

  • サーブしたボールを相手レグが取れなかったとき
  • アタックしたボールを相手レグが取れなかったとき
  • 相手レグがフォルトしたとき

勝敗
ゲームは1セット21点のラリーポイント制。2セットを先取したレグが勝ちとなります。双方がそれぞれ1セットを取ったときは、続いて「タイブレークセット」を行ない、15点を先取したレグが勝ちとなります。ただし、1、2セットで双方の得点が20:20の同点となったときは、上限を25点としてポイントの差が2ポイントになるまで試合が続けられます。タイブレークのセットでも得点が14:14の同点となったときは、上限を17点として2点差となるまで試合を続け勝者を決定します。

用具
バトミントンと同じ広さのコート(13.4m×6.1m)と同じ高さのネット(155cm、女子は145cm)及び12の穴を持つプラスチック製のボール(直径14cm、約180g、女子は直径14.3cm、160g)が使われます。

セパタクローの各種団体と活動

国内では協会主催の競技会として、全日本選手権大会、全日本オープン選手権大会、全日本ジュニア選手権大会、全日本学生選手権大会、全日本学生オープン選手権大会等が毎年開催され、ブロック大会として、北海道、東北、大阪、九州大会が毎年開催されています。

国際競技では、日本は協会設立10年目の1999年以降、世界選手権大会で男子はレグ種目で1999年、2000年は2位に、2001年は3位に、また、女子はレグ種目、チーム種目(注1)とも連続して3位に入賞する成果を挙げています。

また、1998年のバンコクアジア競技大会では、男子がレグ種目6位に、サークル種目(注2)で男女がそれぞれ5位に入賞、2002年の釜山アジア競技大会で男子がサークル種目3位に、女子がレグ種目3位に入賞しアジア競技大会で初のメダルを獲得しました。

(注1)チーム戦は、3レグが1チームとなり対戦、レグの勝数で勝敗を争う種目。
(注2)サークル戦は、1チーム5人が輪になり、定められた順番でリフティングを続け、10分・3セットのリフティング総回数(総得点)を競う種目。

お問い合わせ先

日本セパタクロー協会事務局
〒165-0025 東京都中野区沼袋1-8-8 キネシオテーピング学院ビル内
TEL:03-5345-6135 FAX:03-5345-6136