オズタグの歴史・沿革
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オズタグは1992年、ラグビーリーグが盛んなオーストラリアで、一般の人もラグビーリーグを楽しめるようにと、ルールをアレンジして始まった競技である。通常のラグビーは身体的接触が激しい。しかし応援、観戦する人を含め世界的にも人気のスポーツだ。より多くの人に実際に親しんでもらうように、ということがオズタグの歴史の始まりにある。現在は、日本をはじめ、ニュージーランド、イングランド、アイルランド、フランス、南太平洋諸国など世界的にも広がっている。
通常のラグビーと違い、ぶつかり合いがない競技なので、高い安全性の中で楽しむことができる。
オズタグという名前はオーストラリア独自の名称であり、各国で独自の名称を使用している。世界的には「タグラグビー」が一般的で、オズタグのルールで行われる競技を指す。日本では、ラグビーユニオンが独自のルールでタグラグビーという別の競技を普及させているため、区別するためにオズタグという呼び名をそのまま使用している。
オズタグの概要
楕円形のボールを使用する。1チーム8人の2チームがボールをキックやパスでつなぎながら、相手を交わし、相手チームの陣地にあるインゴールにグラウンディングしてポイントを競い合うことになる。試時間合は40分間(20分ハーフ)。より多くのポイントを奪ったチームの勝利となる。
オズタグのルール
■1チーム8人でプレーする。
■各プレーヤーは通常ジャージ、タグ用ショーツ、ストッキング及びスパイクを着用する。
■試合はキックオフによって開始する。
■オンサイドにあるプレーヤーはボールを持って走ったり、パスやキックができる。
■ボールを持った相手が腰の両端に付けているタグ(飾り紐)を取ることで、タックルの代わりになる。
■タグを取られた選手は、タグを取られた地点まで戻り、プレイザボール(ボールを地面に置き、股下からボールを足で後方に掻き出す行為)を行い、後方の選手がプレイザボールされたボールを拾うことでプレーが再開される。
■オフェンス、ディフェンスともに相手チームの選手にコンタクトを試みてはいけない。
【オフェンス側】
・ディフェンスにぶつかりにいってはいけない。
・ディフェンスを叩いてはいけない。
・ボールや手でタグを隠してはいけない。
・ボールを持った選手は頭を下げてかがんではいけない。
・タグを取ろうとしているディフェンスからよける時にジャンプしてはいけない。
【ディフェンス側】
・ボールを持っているアタッカーのコースを塞いではいけない。
・ボール保持者の腰についたタグを取り、「タグ」と宣言すると、タックル成立とみなされる。
・ディフェンス側は、タグを取っていないのに「タグ」と声を出してはいけない。
・故意か偶然かを問わずそのような行為を行なった選手がいた場合は、その選手にペナルティが与えられる。
・反則の後は反則が起きた地点でのタップキック(ペナルティーキック)によってゲームが再開される。
・相手のトライラインを越えてボールをグラウンディングすると、「トライ」となり、1得点与えられる。
・試合時間は20分ハーフの40分間制。大会によって異なる場合もある。前後半で陣地を入れ替える。
オズタグのコート・用具
■ボール:楕円球で、長さ27~29cm、縦周囲73~75cm、横周囲58~61cm、重量380~440g
■フィールド:縦70m、横50mの長方形
公式サイト
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日本ラグビーリーグ協会