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国際情報
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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

ハンドボール

ハンドボールの歴史

ハンドボールの歴史はとても古く、複数の国で独自に発展しました。ボールを手で投げたりキャッチしたりする要素を含む競技は、古代ギリシャや古代ローマの文献に記録されており、古代から存在していたと考えられます。

ハンドボールの近代的な形態は、ヨーロッパを起源としています。19世紀後半のデンマークや20世紀初頭のドイツで、のちのハンドボールにつながるスポーツがそれぞれ考案されましたが、いずれもサッカーに代わるスポーツを模索する中で生まれた点が共通しています。

デンマークで生まれたスポーツはのちの7人制ハンドボール、ドイツで生まれたスポーツはのちの11人制ハンドボールへと発展しました。1922年に日本に最初に紹介されたのは11人制でした。

ハンドボールの国際競技連盟(IHF)は、1928年に設立されました。当初はフィールドハンドボールとして知られていましたが、やがて屋内ハンドボールと区別するためにフィールドハンドボールは屋外でのハンドボールとして独立しました。

1936年のベルリンオリンピックで11人制ハンドボールがデモ競技として導入され、その後1972年のミュンヘンオリンピックから7人制ハンドボールが正式な競技として採用されました。当初は男子のみの種目でしたが、1976年のモントリオールオリンピックから女子の種目も追加されました。

その後、世界中で人気を集め、多くの国でプレーされるようになりました。特に、ヨーロッパ諸国やスカンジナビア諸国、南アメリカ諸国で盛んにプレーされています。

ハンドボールのルール(7人制)

ハンドボールは、2つのチームが7人ずつの選手で対戦するスポーツです。目標は、相手のゴールにボールを投げ込みつつ、自分のゴールは守ることです。

通常、ハンドボールの試合は2つのハーフで行われ、ひとつのハーフは30分です。国際ルールでは、休憩を入れて60分間とすることもあります。

守備側のゴールキーパーが守る小さなゴールがあり、床から2メートルの高さに設置されます。

プレーヤーはボールを持って移動する際に、ドリブル(地面にボールをはねさせる)を行うことはできません。代わりに、パスやドリブルの後にボールを投げることが許されています。

ボールが相手のゴールに入れば、1得点が与えられます。

プレーヤーが反則を犯すと、相手チームにフリースロー(自由投球)やセブンメーターラインからのペナルティショットが与えられます。反則を犯した選手は警告を受け、警告2回で退場、直接的な危険な反則には直接退場などの罰則が科されることがあります。

これらはハンドボールの基本的なルールの一部ですが、競技団体や大会によってルールが若干異なる場合があります。

ハンドボールの用具とウェア

松やにまたは粘着テープを使用する場合

- 成年、高校生男子:3 号球(外周58~60cm、重さ 425~475kg)
- 成年、高校生、中学生女子・男子:2 号球(外周54~56cm、重さ325~375kg)
- 小学生用のボール:1 号球(外周50~52cm、重さ290~330kg)

松やにを使用しない場合(松やにを使用しないために作られたボールを使用する場合)

- 成年、高校生男子:3号球(外周55.5~57.5cm、重さ400~425kg)
- 成年、高校生、中学生女子・男子:2号球(外周51.5~53.5cm、重さ300~325kg)
- 小学生:1号球(外周49.0~51.0cm、重さ290~315g)

  • ウェア:ハンドボールをプレーする際は、動きやすいウェアが必要です。一般的には、短パンやスポーツウェアの上にシャツを着用します。柔軟性と動きやすさを考慮して選ぶことが重要です。
  • シューズ:ハンドボール専用シューズがあります。このシューズは、適切なグリップとサポートを提供し、急激な方向転換や動きに対応できるよう設計されています。足のサイズや形、プレースタイルに合わせて選ぶことが重要です。
  • ニーパッド:ハンドボールでは、床に倒れることや激しい接触が起こることがあります。そのため、選手たちはニーパッドを着用することが一般的です。ニーパッドは膝を保護し、けがを防ぐ役割があります。

ハンドボールのコートなどの規定

ハンドボールのコートのサイズなどは、国際ハンドボール連盟(IHF)によって規定されています。

  • コートのサイズ:40m×20mの長方形で、コートの中央にはセンターラインがあり、各チームのゴールが両サイドに向かい合って配置されます。
  • ゴールのサイズ:ゴールのサイズは高さ2m x 幅3mの幅で、コートの端に設置されています。
  • セブンメートルライン:ゴールから7メートルの距離に、セブンメートルラインがあります。反則が起こった場合にペナルティシュートが行われる場所です。

関連リンク

公益財団法人 日本ハンドボール協会
https://handball.or.jp/

International Handball Federation(国際ハンドボール連盟)
https://www.ihf.info/