フットサルの起源・歴史と成り立ち
フットサルの成り立ちには、世界各国のサロンフットボールやインドアサッカーの文化が影響を与えました。
フットサルの起源のひとつは、ウルグアイのモンテビデオにあります。1930年代後半から1940年代初頭にかけて、屋内でのサッカーの練習や競技スタイルとして「サロンフットボール」が始まりました。
1950年代や1960年代にブラジルでも「サロンフットボール」が始まり、独自のスタイルやテクニックが生まれました。弾まないボールを使用する「サロンフットボール」によって、屋内での狭いスペースでのプレーに適した技術やスキルが発展し、これが南米に広がっていきました。
一方、1970年代にイギリスを発祥とした「インドアサッカー」が欧米各国やオーストラリアなどで行われるようになりました。「インドアサッカー」は、普通のサッカーボールと同様の弾むボールを使用し、壁に当ててはね返りを活用するスポーツでした。各国で独自の名称とルールで発展した「インドアサッカー」ですが、オランダの「ザール」をもとに、ヨーロッパサッカー連盟(UEFA)によって統一ルールがまとめられました。
やがてフットサルは、国際的な競技として認知されるようになり、1989年には国際フットサル連盟(FIFUSA)が国際サッカー連盟(FIFA)の管轄下となって、ルールと名称の統一を行いました。
このように各国で生まれた屋内フットボールの要素が組み合わさり、フットサルは独自の文化とスタイルを持つ競技として発展しました。屋内での小規模スペースでプレーされることが特徴であり、高度な技術と素早い判断力が求められる点が、フットサルの魅力のひとつとなっています。
フットサルのルール
- コート:コートのサイズは、通常は40×20mです。
- ゴール:ゴールのサイズは、通常は2×3mのサイズです。
- チーム編成:競技者は5人以下、うち1人はゴールキーパーです。交代要員は7人まで。
- 選手交代:制限時間内で自由に選手交代が行えます。ボールがアウトになったときや、ゴールが得られたときに行えます。
- ゴールキーパーのプレー:ゴールキーパーは手を使ってボールに触れますが、ゴールキーパーがボールをパスしたり離したりした後に、相手チームが触れるか相手側ハーフ内でなければ、ゴールキーパーが再びボールを触ることは禁止されています。
- タイム:フットサルの試合時間は通常、20分ハーフで行われます。一部の競技会では、より長い時間や短い時間でプレーされることもあります。
- ファウル:フットサルでは、ファウルによるフリーキックやペナルティキックが頻繁に発生します。特に、相手選手の身体を使った接触や、ボールを保持している選手に対する攻撃が禁止されています。
以上は、一般的なフットサルのルールの抜粋ですが、特定のリーグや競技会によって細かいルールの違いがある場合もあります。
公式ルールの詳細は、日本サッカー協会(JFA)の競技規則を参照してください。
フットサルと11人制サッカーとの違い
フットサル | 11人制サッカー | |
---|---|---|
ピッチサイズ | 20m×40m | 68m×105m |
ピッチ材質 | 木材または人工材質 | 天然芝または人工芝 |
ゴールサイズ | 2m×3m | 2.44m×7.32m |
ボール | 4号球(弾みにくい素材) | 5号球 |
シューズ | 体育館用シューズ(底が平らなもの。スパイクつきは不可) | スパイク |
試合時間 | 20分ハーフ | 45分ハーフ |
人数 | 5人 | 11人 |
ルール | オフサイド:なし 交代:いつでも自由に交代できる ファウル:6回以上になると相手チームにフリーキック |
オフサイド:あり 交代:アウトオブプレーのときに、3人まで ファウル:数は数えない |
関連リンク
一般財団法人 日本フットサル連盟
https://jff-futsal.or.jp/
公益財団法人 日本サッカー協会
https://www.jfa.jp/