ブルームボールの歴史・沿革
ブルームボールは1900年代初頭のカナダで発祥したスポーツである。きっかけは、氷上の格闘技といわれる激しいスポーツであるアイスホッケーを、もっと気軽に手軽に楽しめるようにと、という発想がブルームボールの歴史の出発点となっている。アイススケートの代わりにスニーカーを履き、パック代わりのボールをスティックに見立てた箒で転がした遊びから始まった。
その後、ルールや道具などが整備され、世界中に広がっていくこととなる。多くの競技者、愛好者がいるが、北米やヨーロッパ、オーストラリアなどで盛んである。
日本でのブルームボール歴史は、1980年代の初頭に伝わってきた。カナダ大使館を通じて東京・日比谷の屋外リンクで「手軽に楽しめる冬のスポーツ」として紹介されたのが始まりだ。その後、1984年2月に北海道サロマ湖畔で行われた『サロマ湖氷上フェスティバル』で実施されるなど徐々に普及し、全国規模の大会も開催されている。北海道・オホーツク地方を中心競技者は増えている。
ブルームボールの概要
使用する道具や装備が異なるが、基本の遊び方はアイスホッケーと同じで、アイスリンクで2つのチームがボールをゴールまで運んで得点を競い合う。
プレイの様子
ブルームボールのルール
基本的なルールはアイスホッケーとほぼ同じとなる。ブルームボール特有のルールとして主なものは以下となる。
- ゴールキーパーを含めた6人対6人でゲームを進める。
- ベンチには20人まで入ることができ、交代はいつでも自由にできる。
- 試合カテゴリーには、メンズ、レディースの他に、男女3人ずつが1チームとなるミックスがある。男女が同じコートで戦えることも魅力のひとつ。
- ボールはブルームで打つほか、サッカーのように足を使って蹴ってもよい。
- 日本国内では身体の接触は禁止されているが、海外ではアイスホッケーのように激しいあたりもある。
ブルームボールのコート・用具
【専用シューズ】
底は柔らかいゴム製で滑りにくい。
【ブルーム】
スティック状で、シャフト部分はウッドかアルミ製。シャフトの太さは好みで選択可。
【ボール】
直径15cm
【防具類】ヘルメット、膝や脛を守るニーシンガード、グローブなど。
【リンク】アイスホッケーリンクと同じものを使う。ただし、ゴールはアイスホッケーのものより一回り大きく、高さ160cm 横180cmとする。
公式サイト
日本ブルームボール協会