ビリヤードの起源

スペイン・フランス・イギリス起源説など様々ですが、いずれにせよ棒(メイス)と石ころを使った戸外遊びから進化したものであることは間違いありません。時代を経て、ゲートのあるもの、ゲートが穴に替わったもの、穴のないもの、様々なビリヤードが考案されました。シェークスピア著、アンソニーとクレオパトラにビリヤードの描写がありますので、1600年頃にはテーブル上のゲームとして確立されていたのではないでしょうか。日本には1700年代後半に長崎の出島に伝えられ、貿易商や士官達のレジャーとして親しまれていました。
競技の概要

球技は、投げる・蹴る・転がす・打つなど様々な形態がありますが、スティック(キュー)の先で撞く(つく)のはビリヤードだけです。このことから現在、ビリヤードはキュー・スポーツとも呼ばれています。ビリヤードは大きく分けて次の3種類があります。
● キャロムビリヤード

穴の開いていないテーブルを使用するもので、手球(自分の撞いた球)を他の球(的球)に当てるゲームです。ルール上の制約の違いで、四つ球、カードル、バンドゲームなどの種目がありますが、現在の主流はスリークッションです。ヨーロッパ、南米を中心に普及しており、アジアでは日本・韓国・ベトナムで盛んに行われています。
● ポケットビリヤード

穴の開いているテーブルを使用します。手球を的球に当て、的球を穴(ポケット)に落とすゲームです。ローテーション、14-1、エイトボールなどの種目がありますが、日本で一番人気のあるゲームはナインボールで、国内に於けるビリヤード人口のほとんどを占めています。アメリカで盛んですが、現在はアジアが世界をリードしています。
● スヌーカービリヤード
ポケットビリヤードを一回り大きくしたようなテーブルを使用し、やはり的球を落とすゲームです。非常に緻密なゲームで、日本ではあまりなじみがありませんが、旧イギリス連邦圏では非常に高い人気を誇り、世界的に見ると最も普及度が高いと言われています。
お問い合わせ先

公益社団法人 日本ビリヤード協会