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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

障害者のスポーツの日常化に向けた実践プログラム開始(6/7~)

障害者スポーツの課題(施設&指導人材不足)解消の足掛かり/「北九州市モデルプログラム」をめざして

 「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進する笹川スポーツ財団(以下:SSF)は、本年度より北九州市福祉事業団(福岡県北九州市 理事長:永富 秀樹)と、障害者のスポーツの日常化に向けた実践プログラムを開始いたします。

 障害者が日常的にスポーツに親しめる環境を整える上での最大の課題は、障害者専用スポーツ施設と指導人材の不足です。そこでSSFでは、2011年以来「地域の障害者専用スポーツ施設が拠点(ハブ施設)となり、近隣の公共スポーツ施設(サテライト施設)などとのネットワーク化を進めることで、施設・指導人材不足に対応すべき」(以下、施設ネットワーク化)と提言してまいりました。

 北九州市には、地域の障害者スポーツの拠点となる障害者スポーツセンター「アレアス」があり、また日常的に障害者スポーツをささえるスポーツボランティアグループである「SKET」が存在します。(アレアス、SKETの詳細は文末をご参照)

 今般、SSFの提言に基づき、北九州市福祉事業団がアレアスを起点に市内の体育館と公民館やコミュニティセンターをネットワーク化し、SKET所属のスポーツボランティアにサポートいただくことで指導人材を確保する取り組みを実践する運びとなりました。「北九州市モデルプログラム」とも呼べる本プログラムを6月7日より開始します。

プログラム期
2024年6月7日から年度内、全10回開催予定
対象施設
▼ハブ施設:障害者スポーツセンター「アレアス」
▼サテライト施設:門司体育館/城野体育館/八幡東体育館 ほか
対象者
北九州市のその他社会資源の施設利用者から参加者を募る

研究担当者コメント

 「障害者スポーツ推進には、地域の障害者専用スポーツ施設がハブ施設となり、近隣の公共スポーツ施設や地域のその他社会資源とのネットワーク化を進め、スポーツ参加の受け皿を増やすべき」と提言してきました。北九州市には、提言を実現しうるリソースがあり、全国に先駆けて新しい取り組みにチャレンジする環境が整っています。このチャレンジを通じて、全国にモデルとなるような障害者スポーツの環境づくりができればと期待しています。

笹川スポーツ財団 スポーツ政策研究所 政策ディレクター 小淵 和也

図:北九州モデルプログラムにおける、ハブ施設・サテライト施設・地域のその他社会資源とのネットワーク化

■本件に関する取材などの問い合わせは、SSFもしくはアレアスのみで受け付けております。

・笹川スポーツ財団 広報 TEL:03-6229-5300
・北九州市障害者スポーツセンター「アレアス」TEL:093-922-0026

お間違えないようにお願いいたします。