笹川スポーツ財団は、ラグビーワールドカップ2019の大会ボランティア約13,000人を対象に、「ラグビーワールドカップ2019大会ボランティアに関する調査」を、2019年9月3日~9月18日、2019年11月21日~12月14日の大会の前後2回にわたり実施いたしました。
その結果、ボランティア参加者のラグビーやスポーツボランティアに対する考えが、ラグビーワールドカップ2019を経てポジティブな方向に変化したことがわかりました。
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スポーツ政策研究所を組織し、Mission&Visionの達成に向けさまざまな研究調査活動を行います。客観的な分析・研究に基づく実現性のある政策提言につなげています。
自治体・スポーツ組織・企業・教育機関等と連携し、スポーツ推進計画の策定やスポーツ振興、地域課題の解決につながる取り組みを共同で実践しています。
「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。
日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。
笹川スポーツ財団は、ラグビーワールドカップ2019の大会ボランティア約13,000人を対象に、「ラグビーワールドカップ2019大会ボランティアに関する調査」を、2019年9月3日~9月18日、2019年11月21日~12月14日の大会の前後2回にわたり実施いたしました。
その結果、ボランティア参加者のラグビーやスポーツボランティアに対する考えが、ラグビーワールドカップ2019を経てポジティブな方向に変化したことがわかりました。
「非常に満足した」(55.0%)、「やや満足した」(34.5%)で、全体の9割が満足した結果に
今後もスポーツボランティアを
特定非営利活動法人日本スポーツボランティアネットワーク(JSVN)の「ラグビーワールドカップ2019日本大会公式ボランティアプログラム『NO-SIDE』活動レポート」より成功の要因を紹介
調査結果と大会ボランティアに関わるストーリーをまとめたレポートから、ラグビーワールドカップが、国際スポーツ大会のボランティアの成功例であることがわかる。様々な成功要因があげられるが、長野オリンピック・パラリンピック(1998)や2002FIFAワールドカップなどの大規模大会、Jリーグクラブのホームゲーム、東京マラソンに代表される大規模市民マラソンなどを重ねて、わが国のスポーツイベントのボランティアが成熟してきたという歴史を忘れてはならない。
大会で活躍したボランティア一人ひとりはもとより、大会におけるボランティア運営のノウハウやその背景にある精神を今後のスポーツ推進につなげることが、ラグビーワールドカップのレガシーといえる。来年夏の東京オリンピック・パラリンピックには、このレガシーを活かし、スポーツボランティアをさらに発展させることを期待したい。
笹川スポーツ財団スポーツ政策研究所 シニア政策アナリスト澁谷 茂樹
ボランティア活動全体の満足度を5段階でたずねた。
「非常に満足した」が55.0%、「やや満足した」が34.5%であり、両者を合わせると「満足した」が9割を占めた。
一方、「あまり満足しなかった」と「全く満足しなかった」を合わせた「満足しなかった」は6.3%であり、回答したほとんどのボランティアが活動に満足していることがわかる(図表1)。
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本事業は、ボートレースの交付金による日本財団の助成金を受けて実施しました。
スポーツボランティア
2019年度
公益財団法人 笹川スポーツ財団