スポーツが人と社会に寄り添い続けるために
2022年の年頭にあたりご挨拶申し上げます。
昨年は、一昨年に続き「普通」のあり方を見直す1年となりました。社会全体で新型コロナウイルス感染症対策が講じられ、SSFにおいては多少の事業の変更がありながらも、各種事業を進めてまいりました。社会が動き始めた一方で、すべてが元に戻ったとは言えないなか、私たちはできることを一つ一つ確かめながら、何をすべきかを考え、活動してきました。
そうしたなか、1年の延期を余儀なくされた東京2020大会は、一部を除き無観客での開催となりましたが、アスリートの安全安心が確保され、多くの人々が興奮や感動を覚え、記憶に残る大会になったことと思います。
その陰には、開催都市である東京都、大会組織委員会、そして日本政府をはじめとする大会関係者の熱い情熱と努力があったことは言うまでもありません。そして、懸命に活動するボランティアの皆さんに、世界中から賞賛の声が上がったことは記憶に新しいところです。
この大会は、アスリートが夢の実現に向かって懸命に努力する尊さを私たちに教えてくれたことに加え、スポーツを「みる」ことや「ささえる」ことの素晴らしさを信じさせてくれました。SSFはそこからさらに歩を進めて、スポーツの楽しさとその価値を、広く国内外に伝えていきたいと考えております。
コロナ禍における人々の健康維持と、高齢社会における健康寿命の延伸が急務となっている現在、私たちは、スポーツがもたらす効果をより幅広く理解していただけるよう、調査研究を充実させ、事業を通じた周知啓発と行動促進に注力してまいります。
2022年元日、スポーツを軸とした「多様な人々が集える場」の拡充に尽力することを誓いますとともに、そうした場を訪れる皆さまが健やかに日々を過ごされますよう祈念し、年頭のご挨拶といたします。