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国際情報
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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

2018年の年頭に当たりご挨拶申し上げます。

2018年の年頭にあたりご挨拶申し上げます。

昨年は、色々なところでスポーツ界が盛り上がり、前進した年だったと思います。
その背景には、2019年から3年連続でメガスポーツイベントが続くいわゆる「ゴールデンスポーツイヤーズ」に向けた機運の高まりや、スポーツ庁が中心となってスピーディーに施策を打ち出してきたことなどがあるでしょう。

2017年は、スポーツ庁で第2期スポーツ基本計画が策定され、具体的な施策がこれまでにないスピード感で実行に移されています。少子高齢化が進み人口が減っていく中で、政府は「一億総活躍社会」を掲げています。しかし、そうした社会をつくるには国民の心と体の健康が大前提となります。スポーツ基本計画で具体的な施策を打ち出し、スポーツ実施率を上げることは、結果として健康長寿社会を作ることにつながっていきます。さらに、社会課題の解決や教育面で良い効果が多く期待できます。日本を活力ある社会にしていくための重要な施策となっていくでしょう。

また、ゴールデンスポーツイヤ―ズが近づくにつれ、社会のいたるところに好影響が出てきました。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けては、会場などの準備やアスリートの発掘・育成だけでなく、教育分野でも大きな流れができつつあります。
学校にオリンピック・パラリンピック教育が取り入れられているほか、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会と大学の連携も進められています。私たち笹川スポーツ財団でも、日本スポーツボランティアネットワークとともに大学と連携し、スポーツボランティアの授業を始めています。企業や地方自治体からもボランティア研修の要望は増えています。これから多くのボランティアが活躍することを見越し、各地で教育が進められているのです。この大きな流れが一過性で終わらず、その後も続くようにできれば、それが「レガシー」となります。こうして“ささえる”スポーツ人口が増えれば、“する”、“みる”スポーツにも良い影響が期待できます。

いよいよ今年は、このゴールデンスポーツイヤーズの前年となりました。「チャンスの女神には前髪しかない」といいます。この3大会を好機としてつかむためには今年の準備が非常に重要となるでしょう。観戦によってスポーツの魅力を知る、スポーツを実際にやりたくなる、ボランティアとしてスポーツをささえる喜びを知る、などすべての人がスポーツに関わるチャンスです。スポーツ庁をはじめとした行政機関、自治体、競技団体、そして私たちのような民間スポーツ振興組織がしっかり準備して来るべき時を迎えなければなりません。

私たち笹川スポーツ財団としても、今年は一層スポーツシンクタンクとして成長する年にしていきたいと思います。これまで継続してきたスポーツ実態調査の結果を活かすとともに、自治体との連携事業であるチャレンジデーや、研究助成事業、学生会議などを通じて多様な知見を集約し、スポーツ振興に効果的な提言を打ち出してまいります。

2018年も、皆様が心身ともに健康で“する”“みる”“ささえる”スポーツを楽しめる年となりますよう祈念し、年頭のご挨拶といたします。

笹川スポーツ財団 理事長 渡邉 一利

公益財団法人 笹川スポーツ財団
理事長 渡邉 一利