スケートボードの起源
スケートボードの英語表記は "skateboard" で、用具を表す名詞としても、また「スケートボードをする」という動詞としても使われます。
スケートボードの起源は、20世紀初頭のアメリカ合衆国にさかのぼります。当初はサーフィンをする間の暇つぶしとして、サーファーたちが車輪を取りつけた板を使って舗装された路地や斜面で滑り始めたのがはじまりとされています。その後、1950年代にカリフォルニア州のロングビーチで最初の商業的なスケートボードが生産され、はじめてのスケートボード専門雑誌が1959年に発行されました。
1960年代に入ると、スケートボードの人気が急速に広まり、大量生産が始まりました。その後、1970年代にはポリウレタン製の車輪やトラックの改良がなされ、スケートボードの技術も発展しました。そして、1980年代にはスケートボードがさらに普及し、さまざまなスタイルや技術が生まれました。
現在、スケートボードは世界中で人気のあるスポーツとして確立されており、スケートパークやストリートなどで幅広い年齢層の人々に愛されています。
スケートボード競技の歴史
スケートボード競技の歴史は、スケートボードが誕生し普及していく過程とともに発展してきました。
1950年代〜1960年代:
初期の時代で、主にサーファーたちが海で波がない間に乗り物として楽しむために、板に車輪を取りつけたのがはじまりとされています。当初は平板の木製板と、金属製の車輪が用いられていました。
1960年代後半〜1970年代:
スケートボードが一般的な娯楽として普及するようになり、それに伴いスケートボード競技も発展していきました。さまざまなトリックや技術が生まれ、スケートパークやスケートボード競技の大会が開催されるようになりました。
1980年代〜1990年代:
スケートボード競技はさらに発展し、プロフェッショナルなスケーターが登場しました。スケートボード業界も急速に成長し、スポンサーつきのプロスケーターやスケートボードブランドが増えました。この時期には、スケートボードの技術やスタイルが多様化し、ストリートスケーティングと呼ばれる新たなスタイルも生まれました。
2000年代以降:
スケートボード競技はますます人気が高まり、世界各地でスケートボードイベントや大会が開催されるようになりました。スケートボードはオリンピック競技としても認知され、2020年の東京オリンピックではじめて正式な競技として採用されました。
現在、スケートボード競技は世界中で広く愛され、さまざまなスタイルや技術が発展しています。ストリートスケート、パークスケート、ボウルライディングなど、さまざまなスケートボード競技が存在し、プロスケーターやアマチュアスケーターたちが日々スケートボードの世界を楽しんでいます。
スケートボード場・用具
スケートボードを行う場所
- スケートパーク:スケートボードのために設計された公共施設で、さまざまなフィーチャー(ランプ、レール、ボックスなど)が設置されています。
- ストリートスポット:道路や公共のスペース、空き地など、都市の景観や建造物を利用したスケートスポットです。ただし、立ち入り禁止区域や私有地への侵入には注意が必要です。
- スケートボード:デッキ、トラック、車輪、ベアリングなどが含まれます。
- スケートシューズ:足首のサポートやグリップをきかせるための、スケートボード用の特別な靴です。
- ヘルメット:頭部を保護するための重要な安全用具です。特に初心者はヘルメットを着用しましょう。
スケートボードを行うための用具
スケートボード初心者向けの注意点
- 基本的な姿勢とバランス感覚の習得:最初は基本的なスタンス(正面またはサイド)でスケートボードに乗ることから始めましょう。安定した姿勢とバランス感覚を身につけることが重要です。
- 安全装備の着用:ヘルメットの着用は絶対必要です。また、膝や肘を守るパッドなどの安全装備も着用するとよいでしょう。
- 練習の段階的な進行:技術やトリックを急いで習得しようとせず、基本的なスキルから着実に練習していきましょう。地面を滑る練習や、スケートボードを操る感覚を身につけることが大切です。
- 周囲の人々やプロスケーターの観察:周囲の人々やプロスケーターの動きを観察し、技術やトリックを学びましょう。また、スケートボードコミュニティに参加してほかのスケーターと交流することも大切です。
これらのポイントに留意することで、一層スケートボードを楽しめるでしょう。。初心者は安全に配慮しつつ、徐々に技術を向上させていくことが重要です。
関連リンク
一般社団法人 日本スケートボード協会
https://ajsa.jp/